10/20アンスラサイクリン系抗がん剤チャレンジの日。


今回も手足の痺れ防止のために、足用の大きめの保冷剤4つと手用の小さめの保冷剤2つ、保冷バッグ、手術用手袋などを用意して、小さなトランクをころころ引いて出かけた。


だが、アンスラサイクリン系には不要だとわかる。これが1つ目の思い込み間違い。


そして、2つ目の大きな思い込み間違いがあった。前投薬をします、と看護師さんに聞いて、えっ?フェスゴは?と聞き返す。

この薬はフェスゴはなしですよ…と。


心が揺れる。

大きく乱れる。


えっ、でも、もしもまたアレルギー症状がでたらどうなるの? 

フェスゴが今までわたしを助けてくれたんやん。


フェスゴが魔子と戦ってくれて小さくしてくれたから、心が平安で毎日明るく過ごせていたことに気づく。


涙がこぼれ落ちた。

いつぶり? ショックと悲しさで泣いたんは? 思い出せない。


先生に説明を受ける。

アンスラサイクリン系は心臓毒があって、フェスゴも心臓への副作用があるから、同時には使えないのだ、と。使うと思い込んでいたから質問もしなかった。


そういうことなら仕方ない。心臓を痛めつけるのはダメだから。


心を落ち着かせて前投薬の吐き気止めの点滴を受ける。

5分ほどで喉がかさついて、咳がではじめる。マスクをしているのに、ここは乾燥しているから? 

いや、違う。これは前と同じアレルギー症状だ!

看護師さんに伝えると同時に鼻づまりになってきた。


あたふたするスタッフが先生を呼びに走る。先生たちと看護師さんたちがワイワイとなにが原因だ!?と話している。「ひまし油」という言葉が聴こえた。


吐き気止めは中止してアレルギー止めと生理食塩水を点滴して、抗がん剤投与も中止。


フェスゴはないから、1歩も前に進めなかった。


そして今日、先生と今後の相談をした。数々の患者さんを診察してきた先生もはじめてのケースだったそうだ。


最初のパクリタキセルには多めのひまし油が使われ、ドセタキセルや吐き気止めにも量は少ないがひまし油が入っているので、おそらくひまし油が原因ではないかということを教えられる。


ひまし油の入っていない飲み薬の吐き気止めとアンスラサイクリン系を提案された。


だけどわたしはフェスゴを続けて欲しいことを訴えた。頼みの綱だったのだ、と。心が落ち着いておられたのは、フェスゴがキチンと働いていてくれたからだ、と。


昨日、わたしなりに考えた。

そのとき、大鵬薬品で抗がん剤の研究をしていた大学時代の親友が「アブラキサン」という薬を教えてくれていたことを思い出した。


アブラキサンは抗がん剤のアレルギー症状を減らす目的で作られたひまし油を使わないタキサン系の抗がん剤だった。


先生にアブラキサンのことを聞いた。

フェスゴと同時に使えてひまし油が入っていませんよね。

先生は、ちょっと考えて答えてくれた。

そうか、アブラキサンは使うことがある。だけどフェスゴと一緒に使うデータはない。でもこのような状態なら使えるかもしれない。


他にもプラチナ系のことも聞いたが、プラチナ系は使っていないとのことだった。

とりあえず、皮膚科の診断を受けて原因物質と思われるもののパッチテストをすることになった。

その結果を見て、今後の方針を決める。


でもこうしてみんなに公開したり、友だちに話したりしていることで、いろんな情報をもらえて本当にありがたい。

アブラキサンなんてぜんぜん知らなかった。

野菜スープも文学学校の生徒さんから聞いていなかったら食べていなかった。


シーフードを入れた中華風、ミルクにカレー粉を足したピリリとしたシチュー風、トマト味のミネストローネ、和風だしのシンプルなもの、などなど味変して楽しんで食べている。おかげでフェスゴの副作用の下痢もなくなった。


またフェスゴが使える道がひらいたかもしれない。


ありがたさが満ちてくる…

ありがとう。