平成最後の2日間を広島で過ごしました。昨日は1500坪の日本庭園を誇る賀茂川荘にて、狂言師野村萬斎と能楽師上田拓司による薪能を堪能。
宿の1階と3階からの小道は能舞台へと繋がっています。
雨は、平成の穢れを祓う浄めの水だと感じました。そして、庭園に設えられた能舞台の脇で燃える篝火。火もまた時代の澱を燃やし尽くしてくれるような気がします。
野村萬斎の狂言『吹取』は、月夜をモチーフにした30分ほどの演目。野村萬斎の吹く澄みきった笛の音が、雨音とカエルの合唱を聞こえなくしました。
上田拓司の『融~十三段の舞』は、光源氏のモデルといわれる源融の霊である後シテが、前半の潮汲みの老人の静かな動きと対照的に、月夜のもと、激しく艶やかに舞います。
どんどんはやくなる笛や鼓と地謡と華麗な舞に酔いしれました。
薪能が終わり、ラドン温泉にじっくりつかって、能楽師上田拓司さんとご長男、謡のお稽古をしている方たちとともにお部屋でお酒を飲みながら語らいました。
上田拓司さんは幼馴染で、喋っているうちに、記憶の底に沈んでいた子どものころの思い出がふわりと浮かび上がってきます。不思議ですね。
今日は、上田拓司さんと息子さんたちのご案内で
酒蔵のある西條を観光しました。
神戸の灘五郷よりも、それぞれの酒蔵がぎゅっと詰まった感じで建ち並ぶ街は、町おこしに力を入れておられるようで、活気があって楽しかったです。
地元のボランティアガイドさんが、賀茂鶴の社長さんを道で見つけられ、ご好意で社長の邸宅のお庭を観ることができました。
お寺などで有名な方の作庭だそうで、社長自ら説明くださいました。
めったにお酒を飲まないわたしですが、次々に供されるお酒が放つ芳しい匂いに誘われて、ついつい飲んでしまい、ほろ酔い気分でそぞろ歩き。とても楽しかったです。
ランチは、古民家カフェ『一葉』にて、和洋折衷のお料理。地野菜をふんだんに使い、発酵や熟成にこだわったお料理は、優しいお味で身体にも優しいと感じます。
内装も和洋折衷です。
色とりどりの美しいお野菜たち。
鴨、鳥、魚などなどもひと手間が嬉しい。
ここは女子トイレ。なんと16畳もあるそう。
ランチを食べて新幹線で帰ってきました。
みんなが平成最後、と言われますが、やっぱりわたしも平成最後…なのだと、しみじみ感じます。
神事でもあるお能を鑑賞でき、日本の美しい山里の風景のなかで、過ごせたことは、きっと一生の思い出になると思います。
どうか、どうか、令和の時代が平和で穏やかな日々になりますよう。そして皆さまがお幸せでありますよう、お祈りいたします。














