東日本大震災からもうすぐ7年。
前から行きたくて、
生の現場を見たくて、
ここで働く人達を見たくて、
やっと行ってきました。
福島第一原子力発電所。
こちらの1~6号機は、
すべて廃炉にすることが決定済。
今、まさにその作業のまっただ中。
その現場は未だ過酷だろうと思い、
緊張感を持っていきましたが、、、
防護服・マスクとも、かの重装備から解かれ、
働く人達にはものものしさや悲壮感はなく。。。
2月9日(金)、
朝8時台の「特急ひたち」でいわきまで出、
ローカル線で約40分乗り、
福島第一原発最寄駅の富岡駅に到着。
都内から約3時間半。
ちょうどお昼時だったこともあり、
約2年前に出来たという新事務棟で昼食をとった。
全品380円の福島の食材で作る広い食堂があり、
食堂隣にはコンビニもある。
2,3年前にTVのドキュメンタリーで見たときは、
各自、弁当や総菜を持参し、
休憩所で食べている作業員たちの姿を見た。
現在は作り立ての温かい食事がこの食堂で食べれる。
作業にかかわる人たちの顔は明るく、
すれ違う作業員たちに緊張感は無い。
むしろ声を掛け合い、普通の作業現場のよう。
そして、
同僚たちで囲む食堂のテーブルには笑顔も見える。
そう、普通の現場。
むしろ快適な職場環境。
そのことに先ずほっとしました。
写真のポスターに書かれたメッセージ。
”国内外の英知を結集し・・・”、とある。
震災後の爆発から世界中に注目された福島第一。
震災当時、
小説家の塩野七生さんが寄せた、
新聞記事が未だに忘れられない。
それはこのような記事。
・・・世界の原子力技術で安全安心の先端を走る日本ならば、
このような事故が起こった後の始末する技術だって世界中からかき集め、
人類の英知を結集してその対応に堂々と立ち向かうべきだ、と。
勇気を感じた記事でした。
そして、この日。
福島第一の建物の至る所に、
この”英知を結集して”のポスターが貼られていて。。。
その現場は、
勇気と誇りに溢れていたようにも見えました。
・・・一方、
福島第一へ向かう途中の町は7年前のまま。
立ち入り帰還困難区域の現実は未だ厳しいものでした。
(その2へ続きます)
end