沈黙。 | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。




映画「沈黙」。

サイレンスを見た。

@有楽町・スカラ座・・・上映最終日。





重い重い重い、、、約三時間。(^^);




互いの立場や体面を張る葛藤と、

思想や正義、守るべきものとの闘い。



そして、導かれる一つの答え。

理不尽でも従わねばならない結末。





物事には二面性があり、

どちらにも真理がある。



ゆえに宗教は時に激しく対峙する。



正義、正当。

救い、赦し。

形式、体裁。



随所に思いが交差する、
はりつめ感満載の三時間でした。





上映後、、、

こうして今ある平穏な一日が、

「沈黙」のような歴史を経てあるのかと思うと言葉につまる。。。





どちらも民を幸福にする教えなのに、

そのベクトルは同じようなはずなのに、

その国の土壌や文化によって、すれ違い、争いになってしまう。。。





・・・"日本は沼地だ"



途中、こんな台詞があって、

ただ深いという意味なのか、

ぬかるんでいる有り様なのか、

それが泥なのか、底無しなのか。。。



沼地は歩きにくいことは確かで、

それが日本の排他性なのか、

それが日本の美徳なのか。。。


とても考えさせられた台詞でした。





一方で、"転んだ"宣教師たちの、

静かに悟ったような佇まいがとても美しく、

それは日本人以上に清楚に美しく。



まこと大事にされたのか、見せしめに使われたのか、、、
 
それは別にして、
 
その美しい姿に救われました。



同時に、
 
異国の地で覚悟の生涯を決めた彼らの尊さに心震えました。

その痛ましさに胸がつまりました。





この日、

心に残った重みを、

今を生きる重しにしたいと思う。



沼地を生きる糧にしたいと思います。




もう一度、

久しぶりに小説を読んでみよう。(-_-)



end