
映画「沈黙」。
サイレンスを見た。
@有楽町・スカラ座・・・上映最終日。
重い重い重い、、、約三時間。(^^);
互いの立場や体面を張る葛藤と、
思想や正義、守るべきものとの闘い。
そして、導かれる一つの答え。
理不尽でも従わねばならない結末。
物事には二面性があり、
どちらにも真理がある。
ゆえに宗教は時に激しく対峙する。
正義、正当。
救い、赦し。
形式、体裁。
随所に思いが交差する、
はりつめ感満載の三時間でした。
上映後、、、
こうして今ある平穏な一日が、
「沈黙」のような歴史を経てあるのかと思うと言葉につまる。。。
どちらも民を幸福にする教えなのに、
そのベクトルは同じようなはずなのに、
その国の土壌や文化によって、すれ違い、争いになってしまう。。。
・・・"日本は沼地だ"
途中、こんな台詞があって、
ただ深いという意味なのか、
ぬかるんでいる有り様なのか、
それが泥なのか、底無しなのか。。。
沼地は歩きにくいことは確かで、
それが日本の排他性なのか、
それが日本の美徳なのか。。。
とても考えさせられた台詞でした。
一方で、"転んだ"宣教師たちの、
静かに悟ったような佇まいがとても美しく、
それは日本人以上に清楚に美しく。
まこと大事にされたのか、見せしめに使われたのか、、、
それは別にして、
その美しい姿に救われました。
同時に、
異国の地で覚悟の生涯を決めた彼らの尊さに心震えました。
その痛ましさに胸がつまりました。
この日、
心に残った重みを、
今を生きる重しにしたいと思う。
沼地を生きる糧にしたいと思います。
もう一度、
久しぶりに小説を読んでみよう。(-_-)
end