沖縄・波の上ビーチより ~慰霊の日に | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。







昨日の夜の土砂降り。。。



・・・あやうく難を逃れる。(^^)



雷の音と光がとどろくなか、

ホント、ぎりぎりセーフで免れた。



#今年の梅雨は未だ雨に濡れず。







昨日の6月23日。

沖縄は70年目の慰霊の日を迎えた。



沖縄戦の犠牲者は20万人余。

東日本大震災の被災者の10倍の数。



#まこと痛ましい数。






戦没者の追悼式典のニュースを見て、

未だ70年前の戦争を引きずって暮らす沖縄を思う。







写真は、今年の4月に行った沖縄での一枚。



宿泊したホテルから10分程歩いた所に海があった。


そこは「波の上ビーチ」といった。





訪れたのは夕方。

日の暮れる3~40分程前。



ビーチの手前は公園になっており、

沢山のシニア達がベンチで将棋や囲碁を打っていた。



そしてビーチでは、

中高生の部活後の遊びだろうか、、、

まこと生き生きとしたジュニア達の活動があった。




まさしく老若男女の憩いの場。



とても平和な光景で、

今も目に焼きついている。






沖縄とは仕事を通じて縁があって、

ここ数年、毎年1回は訪れている。




少しでも時間があれば立ち寄るのが、

「沖縄県立博物館」。



今回は戦後70年として、

地元報道カメラマンの二人が撮らえた沖縄、

「終わらない戦後」という写真展が企画されていた。





未だ、ガマに眠っている人骨。

今も、米軍ヘリ下でグラウンド体育をする子供達。

そこで起きる、事故、事件、政治問題。

そこにある、経済、風習、習俗。



一家全滅の家の後。

共同のお墓。

祭祀での祈り。



沖縄の人に寄り添うその眼差し一枚一枚が、

逆に痛々しく・・・、

日本人すべてが受け入れがたい現実を、沖縄の人たちが一手に背負ってきた歴史が写されていた。



鼻を銃弾で飛ばされ、

マスクを片時も離さない女性の写真。



・・・その屈託のない笑顔の先に、

どんなに平和を喜び、

どれほど生き残った生を噛み締めて生きていたのかを、

自分にはその気持ちが理解できるなどと言える由もありません。





その日、帰りのタクシーで

運転手さんがポツリと言った。



時に、

ラジオからは安部首相と翁長知事の会談決裂のニュースが流れていて、



”どうせ沖縄を日本の盾にしようと思ってる。

それが沖縄の人はわかるんだ”

と。。。




この時の会談の「辺野古」の問題はまだ片付いていません。






「波の上ビーチ」では、

物凄い音で米軍飛行機が低空で飛び去った。

まさしく爆音。




けど、、、

そこの沖縄の老若男女は、

ちらっと上を向くでもなく、

過ぎ去る轟音をただ過ごしていました。。。





経済も大事。

平和も大事。

安定と平等感も大事。

きれいな海と、そこに住む人々の笑顔も大事。

そして、歴史を知ることも大事。





沖縄70年目の慰霊の日に、

心を寄せて。。。





長文お読みいただきありがとうございます。





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