東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県名取市の閖上。
閖上は漁業のまち。
その昔、伊達の城下町に海の幸を届ける台所の役を果たしていました。
ここ閖上の名産品は、ズバリ!「赤貝」です。
さて、
ここ閖上で見てきたコトのVol.2は閖上港。
そしてこの後、、、
閖上中学校、貞山掘、日和山と場所を分けてお伝えして行きたいと思います。
* * *
こちら、いまの閖上港。
まずは第一印象が、
・・・広い。。。広くなった。
それはとても違和感のある広さ。
えー、ここはどこ?
まるで、他県の港のような。。。
そう、ここには初めて来たような。。。
最初、自分の知る閖上港とは異なる場所のように思えてなりませんでした。
市場も、松林も、家もお店も無くなって…、
船の数も少なくって・・・、
そう、なにか、、、無機質な感じ。
新しいコンクリートでたんたんと固められた感じ。
昔からあった”ひなびた感”がまるっきりなくなっていました。
最初、そんな所感を持ちました。。。
こちらは閖上港から外海に出る橋。
残っててくれたんだな・・・。
でも、橋の手前からは通行止め。
その先にあるプールも、
松林の中にあったサイクリングコースも、
今はもう何も無いそうです。
ここは河口との隣り合わせの、よく釣りをした場所。
左の橋が津波で破壊されたようで、新しい橋を建設中。
この橋の左が名取川の河口になります。
この河口で投げ釣りをすると小カレイがよく釣れた♪
それと、
その名取川の河口とこの港をつなぐ水路には、時々大きなボラが回遊してきて、夕間詰めの頃、バケツに入りきらないほどの超大物ボラが掛かったものです(^^)。
ここのボラは臭くない。
そう、フライにして食べることができました。
この後住んだ神奈川県。。。
平塚の河口で釣ったボラは臭くて、フライにしても食べることができませんでした。
そんなボラ自慢の思い出があります(^^)。
そんな河口と海とがつながる自然の護岸が一掃されていて、、、いまや直線的な景観に変わっていました。
唯一、対岸のコンクリートが、昔の色合いと形を留めておりました。
ただし、以前は、もっともっと近くにあった感があります。
きらきらと光る海面がとても綺麗でした。
その穏やかなこと。。。
逆に人気の少ない静けさを増長しているよう…。
海に向くと、よく通る風がとても心地好く。
ただし、海から振り返ると、砕石の埃と匂いでいっぱいでした。
釣り人が複数人いて…。
小鯵のさびき釣りです。
ハゼのちょい投げをしている人はいなく、時期がまだ早いのか、ハゼは釣れなくなったのか・・・。
ここで、ハゼの仕掛けを海の底を這わせて探っていると、よく針が船をつなぐロープに引っかかったものです。
すると漁師さんが、海の底にあるロープの場所をおよそ教えてくれて、、、そこを避ければハゼ釣りが楽しくできたものです。
ここで唯一、
さびきで使うアミ(エビ)の匂いが、、、
往時の閖上港に充満していた塩辛い香りと一緒に感じて。。。
ただ唯一、その匂いで閖上港を思い出しました。
これから、この港は船でいっぱいになることでしょう。
新しい市場も建てられて。
そうすればまた賑やかさも戻るでしょう。
そう、ゆりあげ朝市も元の場所で開催されています。
ここで港の更なる復興を祈念して閖上港を後にしました。
・・・共に前へ。
-END-
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