夏の花、「むくげ」。
朝に花開き、夕方にしぼむ一日花。
ひと花は短命ではかないものですが、
「むくげ」の木全体は、そんなひと花で花いっぱいです。
* * *
--- 『槿花一朝の夢』
(きんかいっちょうのゆめ)---
『槿花(きんか)』とは「むくげ」のこと。
この言葉。
「むくげ」の一日花にちなんで、”はかない栄華”を意味します。
人間は、、、
失敗を学んで「一朝の夢」を回避する努力ができますが、
「むくげ」の花は、まさに「一朝の夢」だけが一生の生き様。
致し方無しか。。。
「むくげ」にとって、夏の暑い日中に花を咲かせるのはとても大変なこと。
なのに、なぜ…?
「むくげ」の花は日中に咲くのか…。
答えは、、、
日中活動する虫たちに花粉を運んでもらうため。
自分の種を残すため、一日だけ日中に咲く。
これは逆に人間には真似出来ない尊さがあります。
* * *
前回の記事でも書いたアサガオのこと。。。
アサガオも朝に咲いて、夕方にしぼむ。
でも、、、実はこれは、、、
夜に咲き始めて、
朝に花開くのだと。
そう。
孤独で静かな「暗闇」があってはじめて、
アサガオの花は美しく開くのだと・・・。
これ、ずっと前に教えてもらったこと。
この言葉のおかげで、、、
これまで随所、乗り越えて来れました。。。
槿花の一朝の夢を、
ただ”はかない栄華”とは思えず…。
#かくありたいとも思う。。。
…とある夏の暑い日。
「一日花」のはかなさと強さに敬意を表して。
-END-