切り捨てる | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。


~ シゲさんの「疾風勁草」ログ ~


こちらは、先日、会社の同僚からもらった画像です。


「或日のつぶやき ~切り捨てる~」 という詩。


相田みつお氏の詩です。



ちょうど、一対一で話した夜、この日話題になった"捨てる"ということの詩を見つけたと送ってくれました。

うん、うれしいメールでした。


   *   *   *



わたしは長い歳月
上にのびることばかり考えてきて
土の中深く根を張ることを
忘れていたようです

ヒョロヒョロと
幹ばかり高くのびて
雑然と枝葉がひろがるようになった時
幹や枝葉の重みに耐えられない
根の弱さに
私は初めて気がついたのです

気がついた時には手おくれでした
手おくれとわかったとき
わたしは思いきって
枝葉を落とすことにしました
土の中のわたしの弱い根と
細い幹に支えられるだけの
わずかな枝を残して
あとは、ばっさりと切り捨てました

それは
根の弱い 幹の細い 力のない者が
なんとか自分を守りながら
生きてゆくための
消極的な、しかもそれなりに
勇気のいる生活の智慧でした

とはいうものの
枝葉をおとす時 わたしは
やっぱりさびしい気がしました
もったいないなぁと思いました

しかし おかげさまで いまでは
眼に見えない土の中で
弱かった根が新たな活動を始めたようです
枝葉を切り捨てた分だけ
いや、それ以上かも・・・・
だれにもわからない根だけが知る
静かな充実感を持ちながら・・・・



   *   *   *



人生は取捨選択の連続だと思います。


何を選んで、何を捨てるかの判断です。



--- 二兎追うもの一兎も得ず


ゼロかイチかで判断できないことも、時には取捨選択していかなくてはなりません。

この詩のように、自らを切り詰め、見た目よりも根をはることを優先させることも大事です。


そう、捨てることには傷みがともないます。


でも、見えない所を強くするという意味では、その傷みをじっと静かに耐える忍耐力を備えておかなければなりません。


切り捨てる…こと。


なによりも自分のためのことなのだと思いました。


-END-