去年の今日、4月29日は、
東北新幹線の「仙台 - 一ノ関間」が復旧し、「東京 - 青森間」が全線開通した日でした。
先立って4月25
あれから一年です。
あっという間にも思えるし、随分と前のことにも思えます
* * *
交通のインフラとしての新幹線が、全線開通したというニュースは、被災地の悲惨な状況は変わらないにせよ、自分の中では明るいニュースでした。
これで人や物資を、北からも南からもっと大量に送り込めると感じたものです。
4月18日。
自分がはじめて仙台に入った日です。
この日は、東京から福島までは新幹線で移動。
福島からは在来線で仙台まで移動。
合計で約7時間かけての仙台入りでした。
ホテルがとれなく、復旧工事で仙台に詰めていた会社同期のツテを頼ってようやく一泊の宿を得ました。
そういう思い出があったので、当時の新幹線の全線開通のニュースは思い入れがあったのでしょう。
去年の日記に、デカデカと強い筆圧でこのニュースが書かれていました。
* * *
実は、この日以来、地元の名取・閖上には行ってません。
どうしても行けないのです。
この日に見た、閖上小学校。
封鎖されていた閖上大橋。
ガレキだらけの元田んぼ。
砂煙を上げて走る自衛隊の大型車両。
道路に横たわっている漁船。
道路を隔てた天国と地獄。
遠くから、
今年の2月16日に再開した、「閖上さいかい市場」のニュースや、
日曜朝に開催されていた「閖上朝市」の復活のニュースなど、
距離をおいて閖上と接していました。
あとは、ボランティア仲間や親類から行って見てきた閖上の様子をお聞きした程度です。
愕然としたその日に撮影した一枚の写真です。
この日は右半分の曇天の雲がお天気雨を降らせました。
今でもその日感じた無力感を思い出します。
この帰り、国道4号バイパス線沿いにある元ボウリング場が遺体安置所になっていて、前で合掌だけして後にしました。
やっぱり、、、
ついこの間のようで、随分と昔のようです。
わずか一年前の出来事、そしてニュースのことですが、
---忘れない。
そのために、記事にしました。
-END-