”一呼吸”できなかった話 | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。

数週間前のこと。



”一呼吸”おけなかった職場での反省の出来事です。



   *    *    *




残業中、、、夜20時頃のことです。

いつも仕事熱心な中堅男性メンバーが、突然、自分の席にやってきました。


 ”明日朝一番ですが、、、


  名古屋の××様に行ってもいいでしょうか…”


それは突然だなと、理由を聞いてみると。


自分が手配した仕事先で確認したいことがあると。


うん、なるほど。

彼はいつも詰めをしっかりやってくれる仕事熱心なヤツです。


でも。。。


よくよく聞いていくと、

責任区分からは、彼が現地で手配した業者に任せてよい範疇。




 ”任せて大丈夫じゃない?”




でも、いつもは理詰めの彼の歯切れがよくない。



なにか気になることがある様子はあるものの、行くことの判断材料は乏しかったので、、、



一旦結論を出しました。



 ”待機で十分。行かなくても大丈夫。”



すると、彼。


 "行かせて貰えないなら、明日休みます!"




なんと!



で、思わず、



 ”なんだそりゃっ!”


ふざけるなという思いが先行してしまったのです。。。



   *   *   *



のち、場所を移して、二人きりで話を聞いてみました。



そうしたら、自分が手配した内容にミスがあり、それをカバーするために地元業者に無理を言って調整したけれども、実際のお客様側で話が違うとなって揉めそうだと。



で、一人どうしようもなく、夜20時頃、突然明日現地へ行かせて欲しいと来たわけです。


本当のところを黙って聴いていると、苦しかった調整の日々と、明日当日への覚悟が見えて、目を赤くして訴えてきます。



そう、彼は、


明日休んで、自費で現地に行く覚悟で”明日休みます”と言ったのでした。



私は、軽率にも、瞬時に、仕事をボイコットするのかと思ったのです。

振り返ると仕事を投げ出すなんてことは絶対しないヤツなのに。。。



聴いていると、心の中で、



 ”もうわかったよ。最初からミスを言ってくれたらよかったのに。。。”



という思いでいっぱいになりました。



でも、違うんです。




自分が一呼吸置いて、



 ”もう少し、あっちで教えてくれ”



と察して早くに言えばよかったんです。




だって、今思えば、いつもと違う彼に気付いていたんですから。





結局彼には現地に行ってもらいました。

そして当日、綺麗に調整して元気に帰ってきてくれました。




誰だって、

皆の前で、自分のミスを言いたくない、認めたくない、さらしたくないもの。





だから、



 ”相手の様子を見て一呼吸”



これ、必要でした。





場所を変えて話を聴くことはもちろん、咄嗟の言葉も飲み込まなきゃいけませんでした。




ビジネスという真剣勝負の中だからこそ、潤いのある人間関係を持つ(保つ)ことって重要です。

このことを学んだ忘れられない経験でした。




-END-