数週間前のこと。
”一呼吸”おけなかった職場での反省の出来事です。
* * *
残業中、、、夜20時頃のことです。
いつも仕事熱心な中堅男性メンバーが、突然、自分の席にやってきました。
”明日朝一番ですが、、、
名古屋の××様に行ってもいいでしょうか…”
それは突然だなと、理由を聞いてみると。
自分が手配した仕事先で確認したいことがあると。
うん、なるほど。
彼はいつも詰めをしっかりやってくれる仕事熱心なヤツです。
でも。。。
よくよく聞いていくと、
責任区分からは、彼が現地で手配した業者に任せてよい範疇。
”任せて大丈夫じゃない?”
でも、いつもは理詰めの彼の歯切れがよくない。
なにか気になることがある様子はあるものの、行くことの判断材料は乏しかったので、、、
一旦結論を出しました。
”待機で十分。行かなくても大丈夫。”
すると、彼。
"行かせて貰えないなら、明日休みます!"
なんと!
で、思わず、
”なんだそりゃっ!”
ふざけるなという思いが先行してしまったのです。。。
* * *
のち、場所を移して、二人きりで話を聞いてみました。
そうしたら、自分が手配した内容にミスがあり、それをカバーするために地元業者に無理を言って調整したけれども、実際のお客様側で話が違うとなって揉めそうだと。
で、一人どうしようもなく、夜20時頃、突然明日現地へ行かせて欲しいと来たわけです。
本当のところを黙って聴いていると、苦しかった調整の日々と、明日当日への覚悟が見えて、目を赤くして訴えてきます。
そう、彼は、
明日休んで、自費で現地に行く覚悟で”明日休みます”と言ったのでした。
私は、軽率にも、瞬時に、仕事をボイコットするのかと思ったのです。
振り返ると仕事を投げ出すなんてことは絶対しないヤツなのに。。。
聴いていると、心の中で、
”もうわかったよ。最初からミスを言ってくれたらよかったのに。。。”
という思いでいっぱいになりました。
でも、違うんです。
自分が一呼吸置いて、
”もう少し、あっちで教えてくれ”
と察して早くに言えばよかったんです。
だって、今思えば、いつもと違う彼に気付いていたんですから。
結局彼には現地に行ってもらいました。
そして当日、綺麗に調整して元気に帰ってきてくれました。
誰だって、
皆の前で、自分のミスを言いたくない、認めたくない、さらしたくないもの。
だから、
”相手の様子を見て一呼吸”
これ、必要でした。
場所を変えて話を聴くことはもちろん、咄嗟の言葉も飲み込まなきゃいけませんでした。
ビジネスという真剣勝負の中だからこそ、潤いのある人間関係を持つ(保つ)ことって重要です。
このことを学んだ忘れられない経験でした。
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