辰年にちなみ・・・「龍神様」の話 | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。

このお正月休み、本の読み返しをゆるりとして過ごしています。


震災後、一気に読書量が減ってしまい、、、


そのため、


読書を介して出会う言葉や文章への感動、

そして、新しい発見や新たな感心が少なくなっていました。


今年は、読書の方にも時間を費やしたいと思います。


さて、自身のプロフィールにも書いておりますが、

私の一番好きな作家は「藤沢周平」さん。


再読したのは、辰年にちなんで、


 「龍を見た男」 という短編。


舞台は山形県鶴岡市の海沿いにある湯野浜温泉近くの「善宝寺」と「貝喰(かいばみ)の池」。

(貝喰の池は、数年前、「人面魚」で有名になりました)


「男は気性と、金だ」という、信心のかけらもない一匹狼の漁師が主人公。

甥を漁の最中に死なせてしまった後でも、恐れを知らないよう漁を行う主人公を心配して、妻が善宝寺へのお参りに誘います。


そう、善宝寺は、龍神さまを守り神として、漁師の方々の大漁と安全祈願の名刹です。


そこで、昼飯を食べようと向かったのが「貝喰の池」。

ここで主人公はこの池に、人生で初めての恐れを抱きます。


物語では、この龍神さまのご加護があり、信仰・信心の尊さや、人の心の変化をさりげなく伝えてくれます。


   *   *   *


辰年の今年、


龍神さまを身近に感じることとして、


日常での安心・安全への導きを一層祈念したいと思います。



--- 以下、善法寺の写真です ---

 (2008.12月撮影)


善宝寺入口の山門。

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善宝寺本堂。
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「貝喰の池」の全体感。水は青色。

ここに龍神様がいるという。本当にそんな雰囲気のある池です。

「龍を見た男」の主人公は気味悪がって、妻に”ここでの昼飯はよそう”といいます。
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池の先には祠があり、燈明台が立ててあります。

また、池の鯉用の餌も売っています。
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水面すれすれの木々が艶かしい雰囲気を出しています。


-END-