[ジャンプ]

佐藤正午さんの小説です。

タイトルの感じとは少しイメージが違っていて、

 

失踪 自分の意志で姿を消してしまう。

それがテーマの小説でした。

 

少し前に、[熟柿]という佐藤さんの最新?

の小説を読んで、

とても良かったので、図書館にある佐藤さんの小説を

結構読みました。

その中で、[ジャンプ]は

私の心に一番残りそうな小説です。

 

昨日の夜に読み終えたので、

ベッドに入ってからいろいろと思いました。

 

まだ半年の付き合いだったガールフレンドが

コンビニにリンゴを買いに行くと言って、

[5分で帰ってくるから]と言ったのに

そのまま戻らなかった。

 

彼女の部屋で待っていた彼は、

泥酔していたため眠ってしまい、

気が付いたら朝になっていて、

彼女がいないことを心配したものの、

とても大切な仕事があったので、

そのまま仕事に行ってしまう。

彼女は携帯の充電が切れているようで

連絡がつけられなかった。

【この小説は1999年ごろに書かれています。

その頃の携帯事情のことは今となってはよくわかりません】

 

その後

彼女は一度は部屋に戻っている形跡があったけれど、

そのまま行方不明になってしまった。

 

それから一年が経ち

5年が過ぎて、

ようやく彼女の失踪の理由が分かった。

 

ボタンの掛け違いということもあるし、

あの時あのタイミングでなかったらとか、

誰でも悔んだり途方にくれたりということがあると思います。

 

切ないな と思いました。

 

それでも、悔やんでも仕方がないから

今は今の人生を歩いていくんだと思います。

 

彼は、今選んでいる人生を捨てたいとは思わずに

大切にしようとしています。

心に響きました。

どうしようもないことは 必ず起きます。

受け入れることこそが

前向きに生きることだと私は思います。

この小説での事象の場合は

そう感じました。

 

しかし受け入れがたいこともあります。

どうしても受け入れられない

出来事も起きているから

何でもかんでもとは思いません。