アンヌ・フォンテーヌがただの伝記にならないようにしたというこの作品はココの幼少からデザイナーとして成功を遂げるまでを切り取ったストーリーになっている。孤児院から娼婦時代を経てバルザンの愛人になり当時のフランスでは女性は働かくべからずの殻を破ろうとするココ。何をやりたいのか自分でもわからず葛藤し、周りの貴族たちの生活や特に女性のファッションに嫌悪するココは自ら帽子や服を作り始めた。

ココの人物像を知る上でとても重要な時代が描かれている。

オドレイ・トトゥはとても素晴らしくココを演じてみせた。媚ない、信念、観察力に優れたココを最も印象的に魅せたのは目の演技だろう。大きな黒目で何かを観察するように見るシーンが幾度となく出てくる。時代を、人を、ファッションを洞察する瞳は彼女の意思を物語っているように思えた。同時にココの持つ孤独や弱さを映し出している。

このDVDには1時間くらいのお腹いっぱいになる特典映像が付いている。この特典映像は是非見ていただきたい。フォンテーヌを始め、キャスト、制作スタッフのインタビュー、メイキングをじっくりと観ることでさらに深くココ・シャネルという人物を知ることが出来る。

彼女の長い人生の一端ではあるが十分にココ・シャネルという女性の魅力を感じる事の出来る映画です。

ココ・アヴァン・シャネル特別版 [DVD]/オドレイ・トトゥ,ブノワ・ポールブールド,アレッサンドロ・ニボラ

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