みなさま、こんにちは!
なんだか時間の流れがどんどん加速していて、知らぬまに3月も後半戦に入っていた感じです
先日、ドイツ哲学が専門の知人と久しぶりにあって食事をしました。
その際に、私の本に関しての話題になったのですが、知人曰く
「本は平易すぎて味気ない、ブログの方がずっと面白いのでブログをそのまま本にしたら良かったのに」
とのことでした。
うーん、確かに。
かた焼き煎餅を極限まで砕いて、さらに柔かく煮詰めて離乳食くらいにした感じでしたから、インテリジェンスの高い知人には物足りなかったのでしょうね
そんな中。
今週末は花粉の飛散が多いのだそう。
以前、お話ししたかどうかも忘れてしまったのですが、一度なんらかの形で記事にはしているかと思います。
概要はこんな感じです。
ある時、花粉症の症状がひどかった時、催眠療法の要領で「花粉症さん」と対話してみました。
花粉症さんの本体、どんなエネルギーを養分にして生きているのか聞いてみたのです。
すると、
「自分をよく見せたい気持ち」
というのが出てきました。
必要以上に自分をよく見せたい
そんな気持ちが自分にあることを、花粉症さんは思い出させてくれました。
それ以来、寝不足などでちょっと体調がすぐれない時は花粉症の症状が少し出ますが、くしゃみして鼻水が出たり、目が痒くなる程度で抗アレルギー剤は飲まずに過ごせるようになりました。
このエピソード、荘子のこの部分を連想します。
券内者、行乎无名、券外者、志乎期費。
行乎无名者、唯庸有光。
志乎期費者、唯賈人也。
人見其跂、猶之魁然。
自己の内面を充実させようとするものは、人知れずそれを行うことを良しとするが、外から見て充実しているように見せたいものは、自らを飾り、より華やかに見せることに腐心するものである。
人知れずそれを行うことを良しとするものは、永遠に消えない光である。
より華やかに見せることに腐心するものは、軒先に並んでいるショーケースのようなものにすぎない。
他人の目には、表面的に飾り立てたディスプレイであることははっきりとわかるのだが、当の本人は全く意に介さず平然としている。
「なけなしの自分」をちょっとでもよく見せたい。
そんな気持ちになっている自分に、はたと気がつく瞬間があります。
そんな自分に出会ったら、「お疲れ様、もう今日はそれ以上頑張らなくてもいいんじゃないの?」と声をかけてあげたいです。
本好きな方は、ぜひこちらもどうぞ