みなさま、こんばんは。
前回のブログ以来、すっかりご無沙汰しておりました。
今年は週に2回程度の更新を考えていましたが、やはり週に1回が無理のないペースかな、と思い至りました。
とういうのも、昨年は目標が「書くこと」であり、病院での仕事以外のほぼ全ての時間を「書く」ことに意識を向けて
過ごしていたことと関係しています。
昨年は時折、すごく体を動かしたくなったり、音楽の演奏をしたくなったりしましたが、そのエネルギーを書くことに振り向けた1年でした。
その反動で、今、すごく音楽を求める自分がいます。
昨日も今日もキーボードと向かい合い、ピアノやオルガン曲を心ゆくまで演奏しました。
そしてなぜか、論語のこの部分を思い出しました。
子曰、興於詩、立於禮、成於樂
ーー『論語』泰伯第八
孔子先生は言われた。
詩によって情緒を鼓舞し、礼によって行動に節度を保ち、音楽によって人生が完成する。
これこそが人間の精度を高める道というものだよ。
そうしたら、今度はシューベルトの『楽興の時』を連想し、無性に弾きたくなってひとしきり堪能。
(『楽興の時』で好きなのは、こちらの演奏↓)
私が小さい頃、父が所有するグラモフォンのLPレコードをよく聞いており、その一つがこのヴィルヘルム・ケンプの「楽興の時」でした。
時々、父の運転でおばあちゃんと3人で成田山新勝寺に参拝に行っていたのですが、日曜日の朝にラジオから流れるこのテーマ音楽が好きだったことも思い出したりして。
なんという番組か忘れたので、ググってみたら、「音楽の泉」だった!
ちなみに、音楽の泉のテーマ音楽に使われている演奏は、András Schiffのもの。
(12:49 〜 No.3 in F Minorです)
それにしても、このシューベルトの曲を『楽興の時』と訳した人は、なんというセンスの高さをお持ちだったのでしょう。
『論語』を初め、漢籍にも通じていらしたのではないでしょうか?
ああ、それにしても冬の夜のシューベルト、イイ!
今宵はシューベルトの、硬質かつ重厚な旋律の中に潜むほとばしる激情、繊細さと大胆さが同居する美の世界に浸りたいと思います。
それでは、また次回にお目にかかりましょう。
本日のエンディング曲はこちら↓
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