おはようございます。
いやはや、まだまだ暑い日が続きますね!
甲子園で頑張っている仙台育英の皆さ〜〜ん。
決勝戦、応援してますよう〜
さてさて。
白衣を着て、病棟をうろうろしていると、患者さんに呼び止められます。
呼び止められ方が実にさまざま。
「ちょっと、女中さん」とか(笑)。
「すいません、味噌ラーメンいっちょう〜」とか(爆)。
これまでも、いろいろな人に間違われました。
メイドさん(笑)
仲居さん(?)
パチンコの景品交換所のおばちゃん
栄養士さん
社長さん(爆)
などなど。
最近で一番嬉しかったのは、
「総婦長さん」(←なつかしい呼び方!)でした。
なんか、自分・・・
出世したなあ〜なんて気分よくなっちゃいましたもん。
今は看護婦じゃなくて、看護師ですけど、個人的には師長じゃなくて、婦長の方がかっこよかったなあと思うのです。
私が研修医だった頃は、まだナースキャップが一般的で、主任で1本線、婦長で2本線、総婦長で3本線が入っていました。
白地にネイビーの3本線は本当に眩しくて、そのお顔は慈愛と威厳に満ち溢れていました。
それで思い出しました。
研修医になりたての頃は知らないことが多すぎて、でも、そのまま実地で覚えろ、みたいな時代だったので、医者になって3ヶ月目からはたった一人で当直して、精神科救急外来も1人で対応していました。
歌舞伎町も近いし、やんちゃな方も含め、なかなかの大物がたくさん来られてましたっけ。
病院のすぐ外で銃撃戦になりそうになったことも・・・
ある日、やけになって睡眠薬を数十錠錠飲んでしまった、という女性が救急外来に来ました。
精神科がかかりつけだと、救急外来から精神科の当直医が呼ばれます。
30分ほど前に飲んだとのことなので、胃洗浄をしなくてはなりませんでした。
でも、実際、やり方がわかりません。
それで、若い救命センターのナースに、
「す、すみません、胃洗浄のやり方を教えてもらえませんか?」
と聞いたら、親切にやり方を教えてくださいましたのですです。
それで思い出しました。
敏而好學。不恥下問。
ーー『論語』公冶長(こうやちょう)第五
どんな時も学ぶことに躊躇しないこと。目下に質問することを恥としない。
医者のくせに、そんなことも知らないの?と思われるのが、強烈に恥ずかしかったのですが、でも勇気を出して聞いてよかったです。
人の命がかかっているから、知ったかぶりや曖昧な記憶で処置することは絶対に許されないわけですから。
そんなわけで、総婦長の本橋(笑)、張り切って仕事行ってきますね!