おはようございます〜。

 

月曜日の朝がやって参りましたウシシ

 

 

月曜日の午前中は、初診の担当です。

 

 

最初のうちは、患者さんのことを理解するためにじっくり時間をかけて(初診は1時間かけて診察しますが、2回目からは5、6分から長くて10分ほどになるので、時間というか回数をかけていくといった方が正確ですが)いきます。

 

このプロセスで、お互いの信頼関係を作っていきます。

 

まだ信頼関係もできていないうちから、「手っ取り早く治してほしい」とか、「自分の思うように子供がいうことを聞くようにしてほしい」といったことを要求してくる患者さんや親御さんがいるのですが、そういった場合は、「それはできません」とか「それってちょっと違いますよね」とはっきりお伝えしています。

 

 

信頼関係ができてくると、私がやることのほとんどが「ほめること」になります。

 

よく精神療法のキモは「受容・支持」と言われますが、患者さんって、もっと肩を押してもらいたいし、「うんうん、ちゃんとじぶんと向かい合って、ちゃんとじぶんを生きてますよね」って称賛してほしいようなのです。

 

 

もちろん、時々治療的に「それってちょっとマイナスになるかもよ」ということもあるのですが、基本、いつもほめることしかしないので、ごくたまに耳に痛いことを言ってもちゃんと聞き入れてくれます。

 

 

『論語』にもこんな一節があります。

 

 

子曰、吾之於人也、誰毀誰譽。如有所譽者、其有所試矣。斯民也、三代之所以直道而行也。

 

ーー『論語』衛霊公第十五

 

孔子先生は言われた。

私は人に対して、無責任にほめたり非難したりしない。

もしも私がほめたならば、それは実際にその行いを見定めてからのこと。

最近の人たちは、ずいぶん悪いこともするが、古代の夏(か)、殷(いん)、周(しゅう)三代の純朴な人たちと同じくまっすぐな一本道を行く徳性をもっているはずなんだよ。

それが道から外れているのだとしたら、必ずしもかれらの罪ばかりではなく、教育や政治にも責任があるのだから。

 

 

不思議なことに、ホメホメ指数が高くなってくると、患者さんも自己治癒力も高くなってくるんですよね。

 

やっぱりどんな人も、ちゃんとじぶんでじぶんのことを治しているんだなあといつも感動してしまいます。