おはようございます。
今日は8月8日。
本来だと一番夏真っ盛り、といった1日でしょうか。
そして、台風シーズンがこれに続く感じですね。
今年の暑さは、宮城にしてはちと暑すぎるのではないか?と感じ、私自身も体調管理に難しさを感じています。
まあ、暑いので冷たいものを摂りすぎているというのもあると思うのですが・・・
暑さのせいで頭の中も沸騰してしまうのか、精神科の方もにぎわっております。
昔の精神科には、「木の芽時は忙しい。2月、8月はヒマ」という言い伝え(笑)があったのですが、8月の忙しさもなかなかなもので、これも気候変動のせいなのかなあ、などと感じています。
そんな、ちょっとバテ気味な私ですが、
昨日の続きで孟子先生に一言いただきましょう。
是爲馮婦也
ーー『孟子』盡心章句下
馮婦みたいになってはだめだよ(=無茶は禁物)。
これは、ちょっと解説が必要そうですね。
昔むかし、晋(しん)という国に馮婦(ふう・ふ)という人がいました。
馮が名字で婦が名前なんですが、女性ではなく、男性です。
この人、若い頃、虎退治にいって素手で虎を倒したことがあるのが自慢だったらしいんです。
その後この方勉強してお役人になったのですが、また、近所で虎がでたっていうので「よっしゃー!」と出かけて行ったというのです。
その頃、孟子先生は斉(せい)の国の王様付きコンサルみたいなお仕事をしていました。
斉の国で飢饉がおこった時に、孟子先生の進言で王様は民のために穀物庫を開いて施しました。
しかし、利益追求の王様は「なんか損した気分だなあ」と不満を感じていました。
それどころか、「今度飢饉が起きたら、穀物の値段が上がって上げ止まりの時にコメを売ってもうけよう!」と考えていたのです。
そしてまた斉の国に飢饉が起きた時、ある人が孟子先生に「また王様に進言なさらないのですか?」とたずねると、
孟子先生は、「自分は馮婦にはならないよ」とおっしゃったのです。
これもまた深いですよね。
いろいろな解釈があるのですが、王様が「飢饉でひともうけしよう!」と考えているのに、孟子が「チャリティーでお米を施しましょう!」と進言したら命の危険すらありますよね。
だから孟子先生は、「自分はもう以前のように進言はしないよ。みすみす危険とわかって無茶はしないよ」といったのです。
昨日登場した吉田松陰先生なんかは、「別にもう一度、一肌脱いで、玉砕覚悟でちょっとくらい無茶しちゃってもいいじゃないか!男子たるもの、そのくらいの気概で生きよ!」と息巻いていたようなのです。
私もどちらかというと松陰先生的だし、結構な無茶をする人です。
でも、こんなに暑いし、体力・気力温存ですよ、という孟子先生の思いやりなんだろうなあ〜とジーンときちゃってます。
それはそうと、やっぱり私は中国哲学で始まる朝が好きだ
なんか、魂から元気と喜びがみなぎります
みなさまも、ホント無理は禁物。
きついな、しんどいな、と感じたらちょっと一息ついてくださいね
ゆっくり歩いてもちゃんと目的地には到達できるんですから。