おはようございます。

 

今週は月曜、火曜と出だしから慌ただしく、ものの2日で大脳が疲労してしまったようで。

今日はたまたま所用で仕事が休みなので、朝、少しのんびりしながらブログを書いています。

 

 

さて、精神科医として何が頭を悩ませるかというと、「病気をどのように治療するのか」ということはもちろん、それぞれの個性や背景を持った患者さんと「どこを目指して、どこを出口と考えるのか」ということ。

 

出だしからゴールを考えつつ、細部を見ながら全体を見通し、病気の部分を治療しながら病気ではない部分を温存し、伸ばしていくという、頭の中は常に相反する2つの方向性で動いているのです。

 

これは正直なところ、相当消耗します。

 

 

『孫子』の兵法的にいうと、こういった感覚でしょうか。

 

軍爭之難者、以迂爲直、以患爲利。

軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為す。

ーー『孫子』軍争篇 第七

 

実際の戦いで難しいのは、遠回りをかえって近道にし、弱点を逆手にとって長所に変えるやり方である。

 

 

さて、今日は「兵法脳」の休業日。

用事が済んだらゆっくりランチして、午後は別の文章を書こうと考えています。