おはようございます。
女子兵法部、部長の本橋です。
わが女子兵法部は「兵法」をうたっていますが、『孫子』や『呉子』などのスタンダードな兵法書のみならず、広く中国古典を題材としています。
そんな中、このところまたその真価を大いに見直しているのが、『論語』。
中国のみならず、東アジアの文化や思想の原点といっても過言ではない一大哲学書です。
兵法書が「いかに戦うか」を記した書物とすれば、『論語』は「いかに生きていくのか」の指南書。
私的に『論語』は「人類愛にもとづく優しさに満ちた人生の戦略書」といった位置付けです。
『論語』を読んでいると、2000年以上前の人たちから、多様化高速化する社会でさまよう私たちに「大丈夫、勇気を出して進んでごらん」と肩を押してもらっている気がします。
今朝、一番響いたのは次の一節でした。
衆悪之必察焉。
衆好之必察焉。
ー『論語』衛霊公第十五
周りのみんなが見向きもしないような事であっても、必ず自分の心の目でしかと確かめなさい。
周りのみんなが「すごい売れてる」、「流行ってる」、「有名人だから」ともてはやすものであっても、必ず自分の心の目でしかと確かめなさい。
周りがいいというものであっても、必ずしも真実でないこともあります。
それに周りがいいというものを基準に自分がそれに無理に合わせることもないわけです。
反対に大多数の人が価値を見出さないような物事であっても、自分が良いと思えば、その良いと感じた自分の感覚が従う方が大切です。
「自分のものさしで生きる」1日をぜひ味わってみてください