ああ、今日は春分の日。

 

陰と陽が等分なこの日、戦いでいえば休戦しているような感覚を感じていますクローバーコーヒー

 

 

そんな今日こそ『孫子』

 

兵勢篇では、「正」と「奇」という2つの戦法を駆使し、勢いを作ることを重要性を説いています。

 

正とは正攻法や王道的戦法であり、奇とは奇策、奇襲なども含めた「そうきたか!」的な戦法のこと。

 

 

日本史で「奇」の代表といえば、織田信長の桶狭間の合戦でしょう。

 

まさか、絶対、今、この状況で来ないでしょ?と、桶狭間の本陣で酒宴を開き上機嫌だった今川義元。

そこに竜巻のごとく攻め入り、見事打ち破った信長。

「奇」によって、「勢」の神様を味方につけたというわけですね。

 

 

『孫子』原文を見てみましょう。

 

凡戦者、以正合、以奇勝。故善出奇者、無窮如天地、不竭如江河。終而復始、日月是也。死而復生、四時是也。

 

 

戦(いくさ)において、「正」とは軍の形態を整え、戦いの流れに秩序をもたらすものだ。そして「奇」により勝利を引き込む。

「奇」をたくみに使いこなすものは天地のように窮(きわ)まることがない。そして大河の如く竭(つ)きることもない。

終わってまた始まるのは日のめぐり、月の満ち欠けのようであり、死して再び復活するのは四季のようである。

 

 

何とも美しい表現。

 

四時を四季と訳しましたが、本当は冬至ー春分ー夏至ー秋分と考えた方がよいかもしれません。

春夏秋冬はあくまでも外在表現であり、内部での陰陽の消長こそが本質だからです。

 

 

陰と陽のバランスを、心で感じ取る一日をお過ごしくださいまじかるクラウン