みなさま、おそようございます。
女子兵法部、部長の本橋です。
実は今朝、大誤算をしてしまいました。
運転免許センターに更新手続きに出かける予定をしていた私。
待ち時間を利用して『荘子」を読み、その中から取り上げる箇所を選び、スマホで記事を作ろう、と計画していたのです。
それがまさかの、『荘子』を家に置いてきた・・・
そして今、置いてけぼりの『荘子』を読みながら記事を書いています
今日のテーマは「天運」とは?です。
世の中には運がいいとされる人がいたり、私たち自身を振り返っても、運が悪くて頭を抱える日もあれば、ラッキーが続いて思わず笑みがこぼれるような日もあったはず。
『荘子』「天運」第十四から、その辺りを見て見ましょう。
天其運乎、地其處乎、日月其争於所乎。孰主張是、孰維綱是、孰居无事、推而行是。
意者其有機緘而不得已邪、意者其運轉而不能自止邪。
<中略>
天有六極五常。帝王順之則治、逆之則凶。九洛之事、治成徳備、監照下土、天下載之。此謂上皇。
翻訳いきます
天のはたらきは自ら動いているのか。大地がそこにあるのは自らの意思なのか。太陽と月は自らその座を奪いあうかのような動きをしているのか。
誰がこれを始めたのだろうか。誰がこの規則性を定めたのだろうか。誰かがさりげなく無意識に動かしているのであろうか。
或いはそれらの働きは歯車じかけのようにただ黙々と動き続けているのか、それとも自らその動きを止めることができずに動いているのだろうか。
<中略>
天には東西南北の四方に上下と加えた6つの極があり、その中で木・火・土・金・水という五行の理(ことわり)に基づいて気が動いている。これが「天運」である。
帝王がこの動きに沿って天下を収めればうまくいくし、もしもこれに逆らう考えや行動をとるならば「不運」ということになり、実際に不運な出来事が形象化する。昔、中国の古代、禹(う)が洪水を治めた時、洛水から現われた神亀の背にあったといわれる九つの模様が吉兆として現れたように、この道理に沿って天下を遍く照らすがごとく治世を行えば、天下万民は喜んでそれに従うだろう。そのような帝王を「至高の皇帝」と呼ぶのだ。
以前、上海にいた折、「誰でも自らが最高の主治医になれる」をコンセプトに6elementsというセルフケア法を開発しましたが、実はこの「六極五常」の考え方からきています。
大宇宙の原理に沿って物事を見て、かんがえ、行動していればいつも「天運」はいいのです。
宝くじが当たるとか、今日はお買い物で得しちゃったというような「ラッキー」は「地運」とでも申しましょうかね。