おはようございます✨
女子兵法部、部長の本橋です。
今朝は『孟子』中の兵法関連の箇所から。
孟子曰、有人曰我善為陳、我善為戰、大罪也、國君好仁、天下無敵焉。
-巻第十四 尽心章句下
孟子は言われた。
もしも、「私は布陣が得意だ」とか「自分は戰上手だ」と言う人がいたら、それは大罪である。
君主たるもの、"仁"、すなわち人の道を自ら実践することに専心することこそ、天下無敵というのである。
君主が自ら戦上手などと豪語するひまがあるなら、「仁」性を磨け、ということですね。
仁というのは、「人」と「二」でできており、二とは陰陽の「陰」にあたります。
陰とは、「収斂(しゅうれん)」そして「コツコツと積み上げる」エネルギー。
君主というと「陽」のイメージがありますが、それは無計画な拡張主義にもつながり、一歩間違えば足元をすくわれ国を滅ぼすことにもなりかねません。
君主が「陰」のエネルギーを大切にして生きるとき、その国は健全に育っていくのだろうと思います。