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 一年ほど前に やっと手に入れた 春秋用のライ・ジャケがある。 もちろん一番のお気に入りであることは言うまでもない。

 そもそも、このジャケットが欲しいと思ったのは、さらに二年遡る。 長崎が生んだ 奇跡の男前“福山雅治さん”がオートバイ雑誌の特集で お召しになっていたのを拝見したのが始まりだった。

 このときは『これ着たからって福山ニイサンになれるでもなし、さすがのお値段だし』で、終わってたのだが。

 ある日 妻が、『もう、いい歳なんだから・・・安物ばっか着てないで・・・恥ずかしい』というので。
『これ欲しい!!』と雑誌をひらく。
 さすがの“恥ずかしくない値段”に 妻も閉口。 家計の計算をしていたのか“福山氏の魅力”に気を失いかけてたのか、一分少々の沈黙の後 快諾(?) してくれたのだが、ここからが大変だった。


  目指すは 英国の老舗オートバイ用品ブランド・ベルスタッフ製の ローレンス・レプリカ・JKT。


 とにかく、バイク用品のジャンルだと思い、比較的ウェアーを多く在庫しているショップを数軒まわる、中にはベルスタッフの商品を取り扱っているショップもあったが、それはない。

とあるショップの親切な店長らしき人物は
 『ベルスタッフはもう英国には実体のないメーカーで、デザインと歴史 それにブランド価値が惜しいということで、イタリアの会社が買収したような形になってるんです。ですから、今はイタリア・ブランドになりますね』
とのこと。 しかも
 『ライダース用とファッション用に分かれてるみたいで、探しているのはカタログに無いモデルなので ライダース用ではないと思われます。仕入れのルートが違うようで、仕入先に問い合わせてもわからないんです。 もうひとつの可能性として、お探しのJKTに“レプリカ”と名前がついていること=復刻版 というのが考えられます。 期間限定で様々なモデルの復刻版を順次生産していて、去年・今年のモデルに無い。というのが最悪の想定です。そうなると在庫探しか古着探しになっちゃいますね』

  ・・・・道は途絶えたか。 しかし、せっかく妻の快諾を得られたし、ここまできたら引っ込みもつかん。

 あきらめず、個人輸入を手がけている伯父にも相談―『米国のモノなら手に入るが、欧州は難しい…』

 さらに、英国の友人夫婦を訪ねることになった妻へも、日本で調べたロンドン近郊のバイク用品店の住所をインターネットカフェでホットメール通信。 これがまた困難を極めた。当然 日本語対応してないロンドンのITカフェのPC と 英語対応してないオイラの脳みそ。 妻の“英語が通じないオイラへの怒り”限界まで ローマ字でやりとり。
 現地のショップへ行って “夫が探している” と事情を説明してくれた(←英文科卒の実力)が、入手不可。
やっぱ、イタリアなんかなぁ・・・。


  ☆!!! なんで今まで気付かんかったんやろ!?
        輸入品やねんから、大手輸入商社に問い合わせればええんや (^-^)
 大手商社が個人販売などしているはずもなく、お忙しいのに迷惑を顧みもしないで・・・

  『突然の不躾なメールをお許しください、云々・・・』 と問い合わせると

 さすがは一流商社。キチッとした文章で、

   ・お探しのJKTは弊社にて取り扱っております。
   ・お調べしましたところ弊社倉庫に在庫はございません。
   ・今シーズンも数点の入荷予定です。カラー・サイズは次の通りです。
   ・販売につきましては弊社直営の店舗が東京と京都にございます。
   ・関西の方ということなので、京都店にお運びいただき、
      希望のサイズ(舶来サイズなので店舗にての類似品試着が好ましい)と
      カラーの希望を2~3種類をお申し付けください。
   ・入荷数がかなり少ないので、承りましたサイズ・カラーのJKTを
      京都店に必ず搬送するよう手配いたします。

という旨の、実に要領を得た回答をいただくことができた。
御礼のメールを送信して、その週末には京都へ。

 お店の中は“シーラカンスの大群”を目撃したとでも形容すればいいだろうか。 当たり前だけど、ベルスタッフ商品ばかり。
『いらっしゃいませ!』と普通に迎えてくれたのだが、メールのやりとりの件を話して名前を言うと
『担当の者より連絡を受けております』 ~この辺もしっかりした会社やん!~ にこやかに 大捜索の話をして サイズ・カラーの受付をしてくれた。
『再来週には入荷しますので、すぐにご連絡させていただきます。ただ、複数商品のお取置きはできませんので、なるべく早くに再度ご来店ください』 ~そりゃ、そうですね~
『でも、飛ぶように売れるもんでもありませんから、きっと大丈夫ですよ』

 入荷! の連絡を受けて、再び京都へ。
先日の店員さんがオイラの入店前から気付いていたらしく、JKTの前で~ニコニコ~
『いらっしゃいませ、お待ちしておりました。こちらです!!』
早速、3色のM・Lを5着 丁寧に着せてくれて ミラー・チェック。
 実際に着る時期の気温を考慮して、中にあわせるシャツのカサを推定。
『M寸がよいようですね。実際の色をご覧になられていかがですか?』

終始の丁寧な対応に恐縮なのに、さらに
~即時入会・即時退会すれば5%OFFになる裏技~まで教えてくれて
『お値段がケッコウなので、消費税分でもお食事代の足しにしていただければ』
 もう、至れり尽くせりでございます。 何度も御礼を述べて店を後にした。

 探し始めて一年近く、やっと手に入れることができ、妻も以前より希望の鞄を購入。
ふたり幸せな気分(オイラは念願を手にしてさらに倍!)で夕食をして帰宅した。


 日々、春めいていく。 お気に入りのJKT着て “どこ行こ?”