日浦通洞跡
別子の山奥にある、今は塞がれた岩肌を穿って作られたトンネルの跡。
以前は鉄橋の上部に木で出来た欄干付きの橋が架かっていてトンネルの入り口や建物に近寄れたそうなのですが腐食が進み、その橋(の上の板)が無くなってしまいました。
現在は鉄橋部分の錆びたフレームを残すのみです。
現地到着。ここは標高765m。
来る途中の道路には雪はありませんでしたが、ここには少し残っています。
下界は10度前後なのに…ここは0度。
動いていないとかなり寒い!
まずは向かって左側。
ちなみに最近はスマホで撮ることが多いのですが、今回はきれいに撮りたいと思って久しぶりに重いデジタル一眼を持ち出しました(笑)
水のバルブですかね?
誰が開け締めするのかは分かりませんが、大きいハンドルが付いています。
レトロな雰囲気ですね。
裏には芋虫のように苔むした送水管が伸びています。
今回の目的はその反対側にあります。
この道路は多分当時の線路敷。
少し見えている看板がありますよね?
そこから対岸を見てみますと…
ズームしてみると雪をかぶった屋根が見えます。
冬なので周りの木々が枯れているのでなんとか見えていますが、夏は葉っぱで全く見えないでしょう。
手前に設置されている当時の写真から。
この画像では掃き掃除をしているおばさんの反対側に少し人が見えていて、トロッコを人力で運んでいるようなんだけど、通常は畜電車というもので物資や人を運んでいたようです。
板張りの足場もかなりガッチリしてるように見えて、今の状態を見ると同じ場所とは思えませんね。
もっと往時の状態のわかりやすい良い画像(昭和41年撮影だそう)がありましたのでお借りします。
なんだか線路が3本も見えています。
欄干と欄干の間もすごく広い。
どうやってこの現在残っているフレームに乗せていたのか?
もしかしたら追加のもっと幅の広い鉄骨フレームがあったのか?
謎です。
画像出典”新居浜さくら紀行”様
確かに同じ建屋ですが…。
対岸まで続いている鉄橋は赤い塗装も黒ずんでしまいボロボロです。
鉄骨はもう朽ちていて危険そうですが…いきましょう!
幅は2~30センチぐらいあるのでカイジの鉄骨渡りよりは楽なはず…ですw
サビや泥のようなものがあって、油断すると谷底行き。
水も浅いので、どぼーん、じゃなくて、ぐしゃ!
画像では低いように見えますが結構な高さがあるものなのです。
下から撮っている参考画像を載せておきます。
画像出典”新居浜さくら紀行”様
…
意外と幅があると思ってはみたものの…
端っこの薄い部分は鉄も腐ってて不用意に踏むと割れそう。
実際歩ける所は強度のありそうな真ん中の10センチぐらいだけという事にここで気づく。
右の方が状態がマシかな…?
歩きだしてみるとリベットと曲がった釘みたいなのがあると歩きづらい…(T_T)
それでもソロリソロリと進んでいくと…
うえー、胸の高さに、木の枝が!
反対側は空いてるけど飛び移れないんで、なんとか手で枝をどかしながら進み…
ふう…ふう…木を越えたとこで振り向いて…カシャ!
こっちから見た景色は初めてなのでちょっと嬉しい。
やっと対岸に着きました。
念願の通洞跡にご対面です!
ここも往時の参考画像を。
画像出典”新居浜さくら紀行”様
上部にあったと思われる神棚も今はもう無いです。
寒いので氷柱がいっぱいできています。
入口の下付近にはレールがしっかりと残っています。
トンネル内はずっと単線らしいのですが、出た後は枝分かれしています。
上に載せた昔の写真でもこの部分は確認できますね。
実物を見ると軌道の幅はとても細く感じます。
こういう小さい電車が走っていたようです。
連結している後ろの護送車のような車両は「客車」です。
この幅で横二人がけ、計8名の定員で当時は住民の貴重な足だったそうです。
これに乗って街まで下りていくのは…ちょっと怖いかな?(^_^;)
画像出典”新居浜さくら紀行”様
隧道は二重の鉄格子ががっちりと施されていて入れません。
隙間から中をうかがってみますと…
サビサビの木材運搬用のトロッコが軌道上に残されていました。
説明看板に写ってるタイプと同じ物だと思います。
奥の方は…フラッシュを最大発光させてみても見えません。
今のトンネルみたいにコンクリート仕上げではなく岩肌がそのままモロ見え。
手掘りなんでしょうね。すごいです。
建物の方に行ってみます。
ん…?スーパーカブ?
ヤマハのメイト50でしたw
通行できる橋があった時代にとり残されて以来、ずっと眠っているんでしょう。
行灯付き。
レストアしたいが移動は無理っぽい。
せめて起こしてあげればよかった。
※軌道撤去後にはこんな橋が架かっていた時代もあるそうです。
画像出典”新居浜さくら紀行”様
色々と移り変わっているんですね。
さて、建物はというと。
窓が無いので中が丸見えです。
なぜか天井から作業用のヘルメットがぶらさがっています。
入り口は施錠されてて入れないので隙間から。
黒板になにやら書いていますげ、よく分かりません。
ぶれた写真になってしまった…
雰囲気のある椅子が2脚。
廃墟の椅子は良いですねー。
違う部屋には石油ストーブもありました。
裏に廻ると。
トイレの跡、ですかね?
表に戻ります。
電力メーターのボックスが目に付きました。
中にはメーターが残っています。
動いてはいませんが、普通廃墟になるとこういうのは撤去されるのでは?
もしかしたら通電されてるのかな?
まさかね…。
ダイヤルをじっと見ていましたが動きませんでした。
メーター自体も昭和36年製だし。
約60年ものか。
ケースの銘板にある”國産フレックス製作所”はなんの情報もありませんでした。
さて、そろそろ去りましょうか。
帰りも気を抜いてはいけません(笑)












































