半年前、私、還暦を迎えました。
信じられないくらいたくさんの方にお祝いしていただいて、「こんな60歳、なかなかいないよね」なんて言ってもらえて…もう胸がいっぱいになりました。
私は、ずっと「好きなこと」をやってきました。
踊ること。
つくること。
からだで表現すること。
誰かのマネではなく、自分たちだけの表現を追い求めて、オリジナルの作品をたくさん生み出してきました。
賞をいただいたり、評価をしていただいたり、それはもちろん嬉しいことですが、何より心が踊ったのは、「からだで語り合う時間」そのものです。
「もう、やりきったかな」
そんな気持ちがふと心をよぎったのは、還暦を迎えた頃。
足の手術もあって、動けない日々が続き、「ちょっとくらい、休んでもいいよね」と思った時期もありました。
でも――
動けない時間の中で、あらためてたくさんのことを考えました。
これまで出会ってきた子どもたち。
共に舞台をつくってきた仲間たち。
そして、モダンダンスが持つ底知れない力。
「まだ伝えたいことがある」
「これからの人たちに、ダンスの持つ力、からだで“伝える”ことの豊かさを知ってほしい」
そんな想いが、心の奥からわいてきたのです。
今、私は本を執筆しています。
タイトルは『伝える力はダンスで育つ』。
創作ダンスや即興の経験を通して、子どもたちがどんなふうに自信を育み、人とつながり、自分の言葉を見つけていくのか――。
私自身の体験や、生徒たちのエピソードを交えながら、少しずつ書き進めています。
60歳は、ひと区切り。
でも、まだまだ旅の途中。
伝える力を育むダンスの魅力を、これからも伝えていけたらと思っています。
