


①写真について。
○前回のXP72の記事の写真を見た人で知ってる人は、作りかけだが胴体下面にある空気取り入れ口について「角度が違うじゃん」と思ったでしょう。そう、公表されている図面とは違っています。
○今回このモデルを再起させるにあたって取り入れ口を正確に作りたかったのでここの形状がわかる資料をネットで探したのだが、ネットにあったのは新たな写真が1枚と図面(上掲のもの)が1枚。
○しかし、新たな写真は真横のもので、取り入れ口は主脚に隠れて見えない。ワシは航空ファン誌の写真(上掲の大きい写真)を持っているのだが、肝心のその空気取り入れ口も半分ほどしか見えない。結局、これが唯一取り入れ口が写っている写真である。
○ワシが見た限りではXP72の写真は全部で3枚。うち1枚はコントラペラ付きで、参考にはなるが証拠にはならない。それにその写真では取り入れ口は胴体の影に入っていて暗くて見えない。
○ワシが作ろうとしている4枚ペラ型の写真は上掲のものと、その真横のものの2枚ということだ。それが問題だ。
②図面について。
○実はXP72の、この取り入れ口については図面(ネットでの2種類と航空ファン誌の一種)はすべて後退角つきなのだ。それで、ワシも昔作ったものは後退角つきにしていた、約30度くらいだろうか。
③写真の取り入れ口のカタチはどうなっているのか。
★だが、実は取り入れ口が写っている唯一の写真(上掲の写真)では、どう見ても後退角がない・・・ように見える。
★写真は左ななめ前方からなので、たとえ後退角があってもわかりにくい角度なので他のことから推測するしかないのだが、取り入れ口の側面に映っている翼と脚カバーの影を見ると、これは機軸に対して直角ではないのか。
○影は逆くの字になっている。くの字の上半分は翼の影だが、これは後方に傾いて伸びているのがわかる。これが第一点。
○そして、くの字の下半分は脚カバーの影だが、これは取り入れ口の前縁とほぼ平行だ。これが第2点。
○つまり、もし取り入れ口に後退角があれば翼の影の方にそって、取り入れ口の前縁はそれに平行になっているはずだ。しかし、取り入れ口の前縁は脚カバーの方の影に平行になっている。
○脚カバーの先端方向半分は機軸に対して直角だ。開いたときも地面に対して垂直になる。その脚カバーの影に平行ということは取り入れ口の前縁は機軸に直角であることを表している。
○じつは、そのことはこの写真と図面を初めて見たときからの疑問だった。図面では後退角があるが、写真ではそう見えないということだ。
○ただ、この機体は2機(43―6598、43―6599。ネットでは3機という資料もある)しか作られなかったと言うことで写真も少ない。そこで図面しか頼る資料は無いのだが、その図面も後退角付きしかない。
○しかし、この写真(43―6598)を見る限り、後退角がない機体が存在したのではないか。それが公表されている図面とどういう関係になるのか。
★極端に言えば、後退角つきの写真はないことになるのだが、そうすると図面は間違いなのか。
☆図面は大きくは2種類ある。一種目は航空ファン・「世傑」および航空情報・「全貌」のもの。これは両方とも橋本喜久男氏作図のもので同一。
☆もう一種はネット上のものでこの記事、上掲のもの。両方とも後退角がある。しかも上掲の図はアメリカのもので「地元」であることから、かなりの信憑性はあると思われる。
☆これを見てさすがに「正しいのは後退角つき」と結論がでて、ワシも一時はこれで行こうとパーツを削り始めた。
☆だが、待てよ、と、図面が正しいとどこまで言えるのか。図面が間違っているのではないか。そういうことは今までもよくあることだ。そう思って考え直した。
☆図面はあくまで作図者の「意図」を反映したものだ。しかし写真は違う。当然これは写真を信じる方が正しいだろう。そう思った。
☆そうすると、その写真の解釈が問題になる。ワシの解釈では後退角はない。図面は作図者の誤謬か。それとも後退角がこの写真の前後についたのか。
☆しかし取り入れ口が写っている唯一の写真では後退角はない。これを信じることにした。とりあえず、図面は間違っている、そう考えている。
☆もちろん、この機体の未知の写真が見つかって後退角つきとわかれば修正するが。