





熊野神社の門前の丸太町通りを東進して300メートルほどで左手に御辰稲荷がある。社名が人の名のようだと思ったのだが、人名ではなく方角名から来ている。
ただ面白いのは伝承に「御辰狐」という擬人化した狐の話があることだ。やはり連想として人の名が出てくるのだろう。また境内末社に福石大明神(写真4枚目)があり、こちらは例の岩石信仰がある。
境内は狭いがきれいにされていて場所柄、参拝者も多いことが窺われる。
小さい神社だが宝永二年(1706)に、東山天皇の側室、新崇賢門院が霊夢を見、東山天皇の勅許により創祀とあるから由緒のあるものだ。
そして「辰」の語感が「達」「達成」「達者」につながり、芸能上達に霊験アリとなったと言う。その規模の小さいこともかえって庶民的な親近感につながっているのだろう。