救急車で、来院した父




私が思っていたものとは

違ったんだ


以前、

抗がん剤治療をしていた病院は

急性期の病院だった


看取るために入院できるわけでは無いと知った


何より家で看れない


という、

対処の一つに過ぎない入院不安


なので、

落ち着いたらホスピスへ転院する


ただし、在宅看護の間一切の検査は無かった


ここへ来て、もう一度採血やら点滴やら腕にたくさんの痛みを与える事になった


そして、CTも


前回との比較で検査説明をしてくれたので、造影CTだろうか


造影剤注入の際、

太めの針を入れるのだ


今となっては

必要無いと思っていた


しかし、

現状を画像と共に見せてもらうと

全身状態は一目瞭然であった


膵がん拡大、肝転移拡がり、腹膜播種、肝臓の門脈はどん詰まりで肝不全を起こしている


余命はもはや数日から一週間であってもおかしくない


なんというタイミングであったか、、


岐阜に帰る直前であり、入院を見届けるだけのつもりだった


その日父はまだ頷いたり、反応を見せてくれていた


さすがに、人の命がいつまで持つか分からずとも永くない事は明白


これより一週間仕事を休み、こどもたちの学校も休み夫のみ岐阜へ戻る事になった


入院日は家族みんなが疲労であり

一旦、実家へ帰宅


翌日、付き添い許可をもらい

父と共に過ごすことにした


母は、

もはや現実を受け入れてはない


意識の無い父のそばにいるのは

かわいそうで辛いと

付き添えないそう 


子どもたちの面倒を頼む