国際関係論コースを選んだ理由、そしてそれについて今どう思うか、という点について書き記しておきます。

 

①国際関係論コースを選んだ理由

 

 

まず、単純に興味/進路の観点から。

学部どうしようかな、って思った時に、いろんな学部のシラバスを見た。法学部、文学部、工学部。。。取れる授業や必修の授業がたくさん書いてあって、その中で一番興味を持てそうなのが教養学部の国際関係論コースだった。その理由としては、国際的な仕事をしたいなってずっと思ってたことと、良くも悪くも広く・浅く学べる学問が、「これがしたい!」っていう学問領域が具体的に定まっていたわけではなく、かつ世界について広く知りたい私にとってぴったりだった。

というか、他の学部は学問の縦割り、って感じすぎて、よっぽど法律に興味があるとか、文学のこれがやりたいとかじゃない限り、厳しいよね。一応、他に可能性があるなって思ったのは、①法学部:法の授業を取っていたから、まあどんなことをやるのか想像できた。し、東大法学部って聞こえがいいし、なんの職業につくとしても、つぶしがききそうだった。赤門に行きたい気持ちがあとちょっと強かったら選んでたかもしれません。②工学部社会基盤学C国際プロジェクトコース:これは考えたっていってもすぐ消した選択肢だったけど、なんか理系って自分のスキル・専門性があって、それで勝負できるのめっちゃかっこいいな、って思って興味があった。カンボジアとかインドとか、途上国に行った時に、インフラの存在感が大きいと思ったから。でも理系科目より文系の方が好きだし、なんか工学部ってとにかく大変そうだったからやめた。笑

③文学部の社会学:なんかよくわからなかったけど、とにかく幅がききそうで選択肢を狭めないところ、って思ったら社会学かなって思ってた。でも社会学ってなんだ、って感じだったし、このレベル感で社会学専攻にならなくってよかったと思う。

 

決定打になったのは、国際関係論コースが「国際法・国際経済・国際政治」の3つの観点から国際社会を考察する、っていうカリキュラムになっている、と知った時。

その時は「平和」に興味があって、平和とは何か、について考えたかったんだけど、これは単純な問題じゃないなあと思っていたところだった。国際社会における特定のトピックについて3つの専門性から多角的にアプローチできるとしたら、何か見えるんじゃないか、と思った!国際というフィールド、特定のテーマについてのみ見識を深めるんじゃなくて、ある程度専門性をつけてツールとする、というのが面白そうだなと思って、心は決まった。

 

 

もう一つは、環境的な要因。

自分の過去を振り返っても、頑張りたい、と思えるのは周りに優秀な人がたくさんいた時だった。あくまで環境に押し上げられるタイプの人間だと思ったし、そういう私には優秀かつ努力家の人たちがたくさんいそうな、国際関係論コースは魅力的だった。

あとは留学したいと思ってたのもあって、学科の中で留学に行く、5年生として卒業する、って人がたくさんいるって聞いてたから、そういう環境に身を置いて自分も留学に行きたいなって思った。

 

 

②今どう思うか

 

フィールドは国際社会という舞台だけど、法、経済、政治という3つの専門性をある程度身につけ、複合的に社会を見られるようになるという点がすごい強みになるかなと思ってる。国際関係論コースを真面目にやったら、あらゆる分野の専門性を持っている人たち(法律から文化人類学まで)と多少は会話できるし、国際社会のトピックにも敏感になることができる。

 

平和とは何か、については、

今のところ、あらゆる善なる何かであり、何ものでもない、とも言えるのかなと思った。

平和って明確な定義はないから、例えば政治家は自らの提唱する方向性や活動を、日本の平和のために、と言う。国連職員は、自らが国際社会の平和のためになればいいなと思ってやってる。そんな風に、それぞれの人の心の中に描かれる「平和」のイメージは人によって全然違って、共通しているのは、みんな「平和」の下には何か善なるものを想定するという、そのレベル感くらい。なんなら、「幸福」とかと言葉を入れ替えても構わないんじゃないかって思う。

 

だから、すごく恣意的であるという意味である種危険もはらんでいる一方、みんなが「平和」という言葉の下でなら何か良いものに向けて頑張れる可能性もあるってことなんだなって思った。私はその中で、どんな「平和」、どんなアプローチにならやりがいを持てるのか。国際社会、日本社会、地域社会、家族/友人間の社会など様々なレベル感はあれど、思考してゆく必要があると思った。

こういう考えは、複合的に学べる国際関係論コースだからこそ培われたものかな、って思った。