今日の仕事で思ったこと。
今日は子供達と遊んだり、めちゃきたない場所の掃除をしたり、図書室の本を並べ替えたりしていた。(数日前に掃除したばかりなのに、嘘みたいに汚かった。バナナの皮とか、骨つき肉の骨とか、使用済の綿棒とか。なんでその辺に捨てるんだろう。)このままこれをやっていても、現地に何にもインパクトは与えられないなあ、と思いながら。
だけど、同時にまたふと思った。
赤十字の人は毎日これをやっているんだな、しかも、この仕事をする人たちがいなくなったら、この難民センターはどうなるだろう、って。これらが現地にとって必要な仕事なのは間違いない。
だとしたら、私たちは現地に持続的なインパクトを残すことを美化しすぎなのではないか、と思った。
草の根で働くってこういうことなのかもしれない。
そして、草の根にいながら持続的なインパクトを残そうとすることの難しさを実感したし、あえてそうする必要があるのかどうかについても少し疑問に感じてしまった。
そしてこういう会話があった。
たわ
「私が今してるのは本の並べ替えで、ちっともIntegreatではないなあ。」
ほかのこ「じゃあ逆になにを期待してたの?モエカは特に日本から来たんだからそれなりの理由があるはずでしょう?」
たわ「私は少なくとももっと難民とコミュニケーションが取れると思ってた」
「それは、赤十字とか僕らが悪いわけじゃなくて、難民の問題というか、仕方ないことだよ。だって歩み寄ろうとしても、難民たちがそれを望んでいないんだもの。僕らはなにもかも整った恵まれた環境からやってきて、彼らの気持ちを理解することができるわけない。」
たわ「でも日本のみんなは、現地を変えること、インパクトを残すことを大事にしてるの。この6週間はそうしたらどう説明すればいいのかな。」
「彼らは現場をわかってないだろう?赤十字の人だってそりゃあここを良くしようと日々頑張ってる。でもこういう仕事をしている。たった5週間ここで働くだけでそれができるわけない。5週間ここにいたら少しは難民の子達が心を開いてくれるかもしれない。それが収穫になるんじゃないかな」
😔😳🤥
また別の子のぼやき。
「この仕事って、ちっともIntegreatではないと思う。」
たわ「私もそう思う。」
「せめてもっとなにか難民に教えるとか、したい。」
たわ「それな」
「ゴミだって私たちが拾ってるだけじゃ意味ない。今日は二人難民の人が加わってくれたけど、それを広げることってできないのかな。ゴミを拾うようなワークショップをやったらいいかもって思ったけど、そんなワークショップいったい誰が来たいって思うかしら?」
本日は草の根の声をお届けしました。
インパクトはあたえられなくても、今たくさんのことを学んでいる気がします。
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おまけ:
昨日、めちゃめちゃ重い6Lの水と大量に買い込んだ食料品を持ってたら、男の子が水を持ってくれた。ヨーロッパの男子は一般的に、日本人よりkindだと思うの。って言ったら、
「kind?え?kindって、niceってことを言いたいの?何?優しいっていうのは、あなたみたいな人のことを言うでしょう!わたしは日本人をあなた以外知らないけど、例えばわたしが間違えてぶつかっちゃってsorry、って言ったらsorryって返してくる人あなた以外に知らない!」
「そうね、確かにそうだわ。あなたこそ優しいを体現してるわ」
「あなたたちの方が優しいわ!」
「「それは違う!」」
「でもほらその話で言ったら、それは私が変な場所に立ってたからとか、ほら、それに痛いのは当たった方だけじゃないでしょ、あなたの手も、当てちゃった方の手も痛いじゃない」
「ほらそういうとこよ!あなたは日本を代表してるわけだけど、わたしの中では日本人は優しいというイメージができたわ。」
😳😳😳💭💞
