夫婦別性について

 

昨日のゼミではサイボウズの社長の講演を受けました。

パスポート、健康保険証、免許など妻の姓に変更し、実生活では元々の姓を使用しているそう。

 

経済的なコスト

不便さ

・海外旅行で、別姓で予約したホテルに泊まれない とか

 

精神的なコスト

・喪失感がある

・ふるさとを無くしたような気持ち

・女性の方が変えるべきという社会的通念

→泣く泣く変える女性。

→女性の名字になったイレギュラーな男性の不便さ

・親は名前を名字とのバランスで考える場合も多い。小田さんと結婚したまりさんは「おだまり」になっちゃう、的な

・夫婦同姓のせいで、結婚しないカップルもいる。逆に古き良き結婚制度を避ける原因になる。

 

「こんなもの、結果は見えてる。そのうちすぐ変わるだろう」

と思っていた。

 

・民主党になったら、夫婦別姓を進めるという流れになり、民法改正を進めた。

はずなのに、「日本会議」の反対を受けて民法改正が中止に。

→政争の具で、夫婦別姓問題が民主党政権を倒すために使われたという見方もある。

 

最高裁の判決では、夫婦別姓を認めないことは合憲とされた。

 

青野さんが思う夫婦別性のポイント

・政党の具になってしまう

・男女問題になってしまう(フェミニストの問題にされがち)

・話が壮大で複雑になってしまう。(ただ姓を使いたいだけなのに、婚姻制度とか戸籍制度にまで発展)

・情緒的な反対理由に反論できていない

 

政治的イデオロギーやジェンダー問題と切り離し、合理的にポイントを絞って主張する必要がある。

→夫婦同性は、精神的・経済的コストがかかるという話にすべき。

 

 

今まで民法を変えることに終始しがちだったが、戸籍法を変えればいいのでは??という話になった。

 

〜〜解説〜〜

 

民法上の氏:家系。同じ氏の人が結婚してもどちらかに統一。

 

戸籍法の氏:呼び名。

→戸籍法は現実生活に即した配慮がされている。

 

戸籍法:離婚しても結婚時の氏を使える。

外国人と結婚しても戸籍が別になるが、氏を統一することはできる。

 

た〜だ〜し、日本人同士が結婚する時だけは氏を選べない!そんなのおかしい!!!

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というロジックで裁判の原告になることに。

議員に、国会にも持っていってもらえる流れに。

 

主張

・子供の頃から使い慣れた名前を、安心して使い続けられる社会に

・同性を望む夫婦は同姓を、別姓を望む夫婦は別姓を、当たり前に選択できる社会へ

・一人一人の個性を尊重し、自分らしく生きられる社会へ

 

 

TwitterとかSNSでの動きが大きいのが青野さんの訴訟の特徴。

Twitter上で叩かれる時の反論に反論してるの、見ると面白い。

https://note.mu/yoshiaono/n/n8e5933a8ac0c

 

 

 

社会問題が政争の具になる!!!

政治が社会問題解決手段の1つとして影響力が大きいということの先に、それゆえ社会問題の収束点が政治によって決定されてしまう、また政治に利用されるっていうところに思いが至ることってなかった。

 

政治って面白いなあああ

法政治経済だったらやっぱり政治に一番興味がありそう。

 

私は姓にこだわりはないけど、そこで苦しむ人がいるとしたら問題だと思う。しっかり考えたわけではないけど、今日の話だけだと夫婦同姓に固執する必要はないんじゃないかなあと思った。