津島地区は原発事故のせいで、全域帰還困難区域。

区域内外の被害者間で賠償金がもらえる・もらえないの違いが生じ、被害者同士で確執を生んでいる場合も。

 

津島の人々は、原発事故後の3日間、他の地域から津島にやってくる避難者に向けて支援をしていた。その時に、被曝した人もいる。

 

甲状腺癌を発病した人もいるのに、福島出身だということで生命保険に入れない。子供達が差別される、などの問題が生じた。

東電や国に対して、今後の健康な生活への補償として慰謝料請求も行なっている。

将来を考えると、子供が被曝しているということを親が公表することは難しい。

 

要求していること

・ふるさと津島を返して欲しい(除染請求)

・避難生活に対する精神的慰謝料

・原発事故直後の被爆慰謝料

・もし除染請求が認められなかったら、ふるさと損失慰謝料として3000万

 

津島の裁判の特徴

・原告団が、同じ地域出身の同質的集団。地域丸ごと。(避難所でできたコミュニティとかじゃない)

・他の裁判が損害賠償請求がメインになるのに対して、現状回復請求であること。

お金ではなく、人生を体現するのがふるさと。生きている間にふるさとに帰れないとしても、自分の子孫たちにふるさとを見せたいという気持ち。

 

もともと近隣住民同士の結びつきは強かったし、みんなと触れ合って生活することが楽しみで、生きがいでもあった。

 

避難を強いられた先で生きがいを持つのは難しい。その理由

・仮の生活だという意識がある

・将来を見据えて生活することは必要だが、避難先で落ち着いてしまったら、ふるさとに帰ることが現実的ではなくなってしまうという懸念がある

・帰れるのか帰れないのかもわからない

 

 

ふるさとに対する思いは消せない。

同じ思いを繰り返して欲しくない。

といった思いで裁判にのぞんでいる。

 

(難民の気持ちと通じるものがあるのかな。彼らは裁判に訴えることもできないわけだけど。)

 

 

 

この事件における被害とは何か?

→ふるさとの喪失、それに関わる人生の損失。

これに関して、人権の最後の砦と言われている裁判所がどう対応するか!

 

原発に関して

→一度事故を起こしたら人間の手では解決できないものをこのまま使い続けていいのか?

 

お金でなんでも解決してきた資本主義社会が成り立たなくなっている。

お金では解決できない問題。

コミュニティの大事さ、失われて初めて気付く。

 

 

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今回の裁判の争点は、「ふるさと」意識。

私は生まれて以来ずっと住んでいる場所があるわけじゃないから、そこまで帰属意識を持ってる地域がない。

 

だからこそ日本っていうレベル感でふるさと意識を持ってるのかなあ。

 

今日、めっちゃ田舎に行きたいなあと思った。

 

アフリカは未知の世界で想像でしか語れないから行きたい!とか言ってたけど、そういえばすごい田舎と呼ばれる地域の生活って知らない。

私のwifiが圏外になっちゃうような場所に住んでる人たちは、何に楽しみを見出して、何を目指して生活してるんだろう。

子供たちはどんな生活をしてるんだろう。そもそも子供がいるのかな?っていう疑問も。

スマホでLINEとかしてるのかな?コンビニでお昼とか買うのかな?田舎を甘く見過ぎ??

 

大学生のうちに絶対行きたい。

限界集落みたいなところにふるさと意識を感じるようになったら、地方創生に対する思いがもっともっと乗るようになる気がする。

 

 

そういえば、避難のシステムも知らない。

避難所の経営とか、食べ物の配給とか、誰がどうやってるんだろう??

 

…難民どころじゃないわ。

 

 

もっともっと日本のことを知りたい。