今日のゼミは、子宮頸がんワクチン訴訟についてでした。

 

 

子宮頸がんワクチンを打った1000人に一人副反応が報告されていて、その半分は重症。

 

 

打った翌日に倒れ、記憶障害や発作、失明など物凄い副作用に苦しんでいる子も。

全身に力を入れることができず、朝起きてから寝るまで何もかも介護が必要になった子も。

 

ターゲットの年齢層が中学生くらいの女の子であるからこそ、夢も将来もあったその子自身や家族にとってもものすごく辛く、重いことである。

 

 

副反応の症状を持つお母さんが一番辛かったのは、「どんな育て方をしたんだ、お母さんは娘さんが演技しているのがわからないのか」と言われたこと。自分を責めるようになってしまった。

 

発症している人がたくさんいるわけではない状況では「因果関係がわからない」と言われる。じゃあ、たくさんの人が発症するまで待つのか?

 

「やりたいことがたくさんあったのに、たったワクチン1本で夢を奪われて本当に悔しい。国や製薬会社には、その重みを受け止めてほしい。その思いで、裁判に参加することにしました。」

 

 

〜子宮頸がんワクチンに関する基本情報〜

 

副反応としては、

感覚系、運動系、認知・情動系、自律神経・内分泌系

→一人の被害者に多様な症状がでる。

時の経過とともに変化したり、重層化したり。

→既存の疾患では説明しきれず、しかも治療法は未確立!!!

 

他のワクチンで副作用が出るものに比べても、重篤な副作用が出る。

 

・実際、子宮頚がんの予防効果は実証されていない。

 

・厚生労働省により、異例のスピードで定期接種に移行

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<16歳でワクチンを受けて、人生が変わってしまった原告の方の話>

 

 

ワクチンを受けるまでは、将来は人の役に立つために弁護士になりたい、と思っていた。ピアノが趣味で、コンクールで金賞をとったこともある。

 

2回目のワクチンを打った日の夜、突然40度の高熱が出て気を失った。

 

医師と相談して、3回目は打たないことにした。

 

その後、

階段を登っている途中に急に気を失い、階段から落ちて大怪我をした。

 

授業中に何度も失神した。

 

文章を論理的にかけなくなった。

 

足が正座の後のようにずっと痺れ始めた。

 

脈が強くなったり弱くなったりと、めちゃめちゃになった。

 

大学病院に入院してからも、起きられている時は必死に勉強した。

医師や両親の反対を受けながらもセンター試験を受けた。

志望校に受かるには9科目を受けなくてはならなかったけど、受験中にも何度も症状が出て、結局7科目しか受けられず、志望校を受験することができなかった。

 

浪人一年目では、どんどん症状が悪化し、結局予備校に通えたのは4月だけだった。

 

浪人二年目になんとか大学に合格したけれど、大学入学後も症状は悪化し、昨年1年間はほとんど大学に通えなかった。

朝から晩まで介護が必要。

 

握力は、0と3しかない。

複数のことを同時にすることができない。

大学の構内の構造や道順も覚えられない。

 

 

この話をすると、自分にできることは何か、とよく言われる。

 

やはり、1に理解。被害者がどのような状況に置かれていて、何に苦しんでいるのかを知ってほしい。

 

 

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私もこのワクチンを受けたわけで、1000人に1人の症状が私だった可能性もある。

当事者だからこそ、話を聞いててすごい怖かった。

 

何度かこのゼミを受けてて思うのは、司法の世界って、ある意味残酷だなあということ。

労災の事件にしても、これにしても、被害者と呼ばれる人たちは計り知れない痛みを負っているわけで、それが起きた背景を暴いて、被告の責任を追及する。

それはもちろん同じことを繰り返さないために必要ですごく大切なものだけど、私が被害側だったら、それだけでは心のモヤモヤは解決できないはずだってことは、容易に想像できる。それは裁判をする原告側も裁判を行う人たちもわかっているはずだけど、それに頼るしかない。

大切な人や将来を失ってお金をもらってもね。いくらそれが繰り返されないために役立つと言ってもね。

 

裁判が終わった後にどんな結果になるにせよ、残るのは虚無感だけな気がする。

 

 

今まで世界平和とかいって、国外の、大きな問題にばかり目を向けがちだったけど、国内にも問題はたくさんある。

自分がどんな問題に取り組むにせよ、国内の問題から目を逸らさないで、存在を知っておくことは必要なはず。