映画オッペンハイマーを解説したNewsweek4/16 号によると、広島長崎原爆投下後はオッペンハイマーは道徳的な懸念にさいなまれ、核兵器の国際管理を支持するようになった。投下前にも原爆開発のマンハッタン計画参加の一部科学者は投下に反対したとのこと。投下前のトリニティでの核実験結果を見て広島長崎の惨状を予測できたからだ。マッカーサー元帥も原爆をフランケンシュタイン的怪物と捉えた。その実態を見て放射能に関する報道は全力で抑え込もうとした。アメリカが残虐な化学兵器を使ったと批判する声もあったからだ。第1次大戦で使われた毒ガス兵器が国際条約で禁止されたから、それを上回る残虐性の兵器は当然禁止になることを懸念する声なのだ。かくしてオッペンハイマーは水爆開発にも反対するようになる。

 映画にもNewsweekにも書かれてないが実は日本も仁科芳雄博士が戦時中に軍の命令で原爆を開発しようとしていたが規模と予算が少なくアメリカに先を越されたのを知り大変悔しがったのだが、広島を見た仁科博士は逆にこんな恐ろしいものを私が作らなくてよかったと言うたのだ。

 つまり科学者の良心は世界共通なのだが、政治家になると戦争に勝つこと、自国民を守ることが優先される。2024.4.12投稿