2022.10.23のテレビで見た終戦直後の秘話の映画化を見て感動したのでご紹介。「フォックスと呼ばれた男」という日米合作映画だが舞台はサイパン島、つまり軍人民間人合わせて1万ともいわれる日本人が飛び降りたあのバンザイクリフで有名な悲劇の島だ。その悲劇を見事に避けた主人公の物語。

 彼の名は大場大尉。彼は終戦後も抵抗を続け1945年12月1日になってやっと部下数10名と共に無事降伏するのだが、その前には日本の民間人が先に白旗を上げて米軍に降伏しており、それでもがんこな軍人だけは玉砕覚悟で山に立てこもった。米軍が盛んに日本は天皇が降伏したというビラを飛行機からまき散らしているのにもかかわらず、こんなびらには騙されないぞというのだが、一緒に暮らしていた民間人が先に降伏したという事は内心では降伏は事実とわかっていたのだ。

 このあたりの心理は米軍も良く理解していて、日本人は誇り高い人種だから「降伏せよ」という言葉ではなく、「戦いを止めよ」といわなければ戦闘を止めさせられないと米軍内で意見が出た。そして通訳を使って説得を試みるもその通訳を日本軍の1人が撃ち殺してしまった。

 それでも大場大尉はあきらめず部下を説得してついに投降するのだが、この時隊列を組んで軍歌をうたいながら行進して米軍の前に到着、軍刀を出迎えの米軍将校に引き渡して降伏の意思を表したという物語。2022.10.23投稿