2020.11.28(土)曇り14℃

 新潮文庫の「それでも日本人は戦争を選んだ」を読了しました。日本人の特質、当時の世界情勢と各国の駆け引きがよくわかる力作です。

1.まず当時の日本人気質を政府、陸軍、国民と見ていく。

 ① 政府は陸軍を押さえられない。天皇でさえ時には陸軍から無視された。これは不敬罪になるが。外交・政治と軍事が緊密な連携をとれなかったので戦争はとどまるところを知らず、自国民にも他国民にも多大の惨禍を与えることになった。日本を統治する3者の連携がばらばらでへた。

 ②陸軍は資源を海外から力で強奪する戦争に出る。戦争に必要な資源を奪うには先制攻撃か、もっと過激に不意打ちをくらわすしかなく、敵の反撃に対しては軍事力が続かないので大和魂しかないが、後に大和魂では勝てぬことを思い知らされて終わる。

  ③中国は香港を植民地にしたイギリスを追い出したいが、共産主義も追い出したい。そこで欧米と日本を相手のしたたかな外交を展開。

 

 広大な国土を利用して日本軍を奥地に誘い込み疲れさせて、からめ取るつもりと私は見ています。

  ④その他の国で話し合われたポツダム宣言(1945.7.25発表)について鈴木首相が黙殺しようがしまいがアメリカは原爆投下のゴーサインを出したので日本がもっと明確に宣言受諾しても原爆は避けられなかった。

 ⑤戦後植民地から解放されたアジアが共産主義化する恐怖、ソ連は戦時中の味方だが、ベトナムは違うので阻止のためアメリカはベトナム戦争に介入。

 

2.日清戦争

 ①東学という儒教、仏教などを合わせた朝鮮の民衆宗教が起こした反乱に対して朝鮮政府は清国に出兵要請。清は日本との間の天津条約に基づき日本に通知してから、艦隊と陸兵派遣。 日本も翌日に清に派兵を通知。

 反乱は急速に静まったにもかかわらず日本は何とソウルに海軍陸戦隊430人上陸させ、翌日陸兵4000人を仁川に上陸させた。

 これでは日清両軍が対峙するので共同して撤兵しようと中国は正論をいう。朝鮮には親中派が多いが日本は呼ばれもしないのに出てきたが、朝鮮王朝は独立国だといったのは日本じゃないかと中国に言われてしまう。

 

 日本はぐっと詰まって武力で打開しようと戦争になった。

イギリスは日本がやるならやってもよいと背中を押したのはロシアがこの機に乗じて南下するのを恐れたから清よりも日本を頼ったからである。そしてロシアの代理が清。

 

 ②三国干渉・・・ロシア、フランス、ドイツの3国が日清戦争で日本が得た遼東半島を清に返させた。これに対し陸軍中将の三浦は朝鮮朝廷内の反日派を暗殺し日本の計画に沿って朝鮮を改革しようとしてクーデターを起こした。2020.11.29投稿