北朝鮮には対話の時代が終わったとのトランプの主張と、今は対話より最大限の圧力をかける時という安倍晋三は確かに完全に意見の一致と見たわけですが、2人とも歴史認識がゼロの戦争音痴です。北朝鮮との紛争歴史を振り返ると、1969年にアメリカの偵察機が朝鮮半島沖の公海上を飛んでいて北のミグ戦闘機(ロシア製)に撃墜され乗員31名全員死亡しましたが、この時でもアメリカは結局報復できなかったのです。理由はどうしても全面戦争にまで発展してしまう可能性がなくならないとの結論だったからとアメリカのNewsweek日本語版10/10版にあります。記事を以下に要約します。

 

当時のニクソン大統領、キッシンジャー補佐官らが2か月半も協議し、北の軍事力を短期間に壊滅させない場合は韓米日への報復がある。かといって短期決戦なら核兵器を使うしかなく、そうすると1953年の朝鮮戦争のように中国とロシアが北側として武力介入してくる。当時の北は今よりはるかに漸弱だったが、全面戦争を招く可能性の限りなく少ない軍事対応は見つからなかった。その後も1994年北の領空を侵犯した米軍ヘリが撃墜され、時のクリントン大統領とペリー長官も、さらには2002年には北が核開発を再開したがブッシュ大統領も多くの選択肢を検討した結果がどれも同じであった。「悪とは交渉せず、悪を打ち倒す」と強気の発言をした当時も結局北との交渉を再開したが、遅きに失した。トランプも同じ道をたどる可能性が高い。どんなに小さな軍事的小競り合いでも制御不能な大戦争に発展することを避けがたいのだ。現在なら開戦となれば韓国だけで死者は1日あたりに2万人に達する。ところがトランプはそれには無頓着である。トランプとその側近の意見が食い違うことにむしろ北がとまどっている。結局冷静さこそが戦争抑止力である。

 

この点、トランプと面会した横田さんはどちらも冷静さにかけるトランプと安倍のコンビでは北との戦争にならないかを心配する発言を記者団には漏らしていたそうです。私も同感です。大体このトランプという男は日米貿易不均衡是正のため日本車のアメリカ生産を増やせというが、今すでに日本車のアメリカ販売の3/4はアメリカ現地生産だそうですから、トランプの頭は1980年代の時代遅れです。こんな男に真っ先に会いに行った安倍は信頼できる人と確信したと宣言したのですから、安倍もあほんだらです。圧力ばかりかけすぎると石油輸入できなくなった日本がやぶれかぶれの対米英戦争に突入したように、北の暴発を誘うが、それがトランプの狙いかも。先に手を出させて開戦口実を作るのです。アメリカファーストのトランプだから日本、韓国の犠牲は目をつぶることもありうる選択肢です。それに金正恩という男は若いがなかなかあなどれないようですから冷静さが必要です。   17.11.7投稿