安倍晋三の言うように日本がアジアでもその中心で輝きたいならもっと歴史に正面から向き合えということでしょう。そういえば真珠湾を訪問した首相は他にもいましたが、それ以外の戦跡を慰霊した首相がいたでしょうか。
つまり日本が勝ったという良い気分のする戦跡しか訪問せず、負けたり、現地人にひどいことをしたいやな戦跡は訪ずれない点が卑怯だというわけです。あのロシアでさえエリツィンが首相の時には日本兵捕虜をシベリア抑留で虐待したことを謝罪しましたよ。日本史の汚点を認めると被虐史観だという人がいますが、まず事実を素直に認めることが歴史に学び、過ちを繰り返さないために必要です。
その点でドイツは戦争への反省に正面から取り組んいます。「ナチスに対するドイツの反省」「歴史教育」を参照ください。
以下が16.12.27付けTime誌のNET記事抜粋です。私訳をつけます。
・・・the trip will mark one of the first visits by a sitting Japanese leader to the location famous as the site of the 1941 Japanese attack that ultimately provoked the U.S. to enter World War II.
この訪問は1941年にアメリカを第2次大戦についに参戦させることになった場所、日本による攻撃対象となったあの有名な場所への現職の日本のリーダーによる最初の訪問の中の1つである。
注:「最初の訪問」の英文はone of the first visitsと複数の訪問の中の1つとあり、過去に日本から現職の首相が複数訪れていることもちゃんと含めた表現になっていて、英語は正確な描写ができる言語だなと感じますです。
For many nations, what remains troubling about Japan is a sense that its economic engines are escaping history at full steam. They fear that the lessons of Pearl Harbor and the other traumas that attended Japanese militarism have never been squarely faced, let alone digested.
日本に対してずっと前から困っている国が多いことの1つは、経済上の動機が歴史をないがしろにして全力で行われる点である。真珠湾の教訓が、あるいは他の日本の軍国主義によるトラウマが決して真正面から向き合うことなく解釈する者に適当に任されてきていることである。
In recent decades Japanese officials, abetted by political and business conservatives, have subtly but systematically diluted the facts about Japanese aggression in Asia from 1931 to 1945. The tampering is reflected in school textbooks and popular literature, films and television, and has rendered some of the war’s tragedies almost benign.
ここ数10年間、日本の政府関係者、政治と産業界の保守派は巧妙かつ計画的に日本が1931年から1945年にアジア侵略した事実をぼかしてきた。その改ざんは教科書と大衆文学、映画、テレビにおよんでいて、戦争の悲劇の一部は美化されているほどである。
注:美化とは例えば特攻隊は志願制度であり国のため自らに若い命を捧げたというような表現を指すと思われる。
Japan‘s ruthless invasion of China is termed an “advance.” The 1937 rape of Nanking, in which imperial troops massacred thousands of Chinese civilians, is deemed problematic because of “muddled factual data.” Other harsh episodes like the Bataan death march are wholly ignored, perhaps in hopes that dodging the unpleasant will somehow make it disappear.
日本の中国への冷酷な侵略は「進出」と言い換えている。1937年の南京強姦略奪では帝国陸軍は数千の中国民間人を大量虐殺したが、証拠が事実とそうでない物の混同があるので問題のある事柄としている。その他のひどい話、例えばバターン死の行進などは完全に無視され、たぶん都合の悪いものは触れずにおけばそのうちになくなるだろうと希望しているのだ。
注:南京虐殺は証拠写真がNETで世界中に出回っているが当ブログの他の戦争記事も参照。
But the bitter memories will not go away, and Japan is too pivotal and wealthy a global power to be allowed—or to allow itself—the luxury of historical amnesia. Increasingly, Asian neighbors demand that it deal more forthrightly with its past, especially if it hopes to play a leading regional role.
しかしつらい記録がなくなることはなく、日本は歴史的記憶喪失というぜいたくをするにはあまりにも世界的に見て重要で裕福である。さらに特に日本が地域における指導的役割を演じたいのならアジアの近隣諸国は日本がその過去をもっとすなおに扱うことを要求する。