昨日中国はずるいとの記事を載せましたが、中国の狡さは私も体験しました。定年まで勤めていたメーカ勤務中に中国でライセンス生産した時の話です。(ライセンス生産とは技術または商標(ブランド)の使用を相手企業に許可する代わりに対価としてライセンス料(いわゆるロイアルティ)を受け取るやり方)
1. このライセンス生産の契約は中国政府が作成した契約書を使用しないと中国政府の認可が下りない。他の国ではもちろん企業同士の自由で、国の認可など不要。(せいぜい届け出る程度)
当然この中国の標準契約には中国側企業に有利な条件が盛り込まれているわけで、例えば中国企業の都合で契約を中途解除しても損害賠償には応じない、対価の支払いが遅れても延滞期間中の金利は支払わない、売上代金に対するロイアルティの料率を1%にするとか。(中国以外は量産される機械類に対しては通常3~5%)
2. やっと契約締結しても生産をなかなか始めないでわざと遅らせる。生産するとまず製造図面開示料の1億円のうちの一部を支払い、さらに販売量に比例して売上代金の1%のロイアルティを取られるから。
一方、生産しなくても開示した設計図は解読してその技術は習得できる。ただ救いは図面開示したときに開示料の分割払いの一部を受領できたこと(ただし契約上の支払期限を何年も過ぎてだが)。開示料の分割支払いも中国以外なら開示時点で半分、生産開始時半分が普通。
3. 結局、契約期間は10年もあったが、実際に生産したのは契約締結から数年後でしかもわざと生産量は少なくし、契約期間が終わってから急に生産量を増大した。契約中に受領した対価は合計でも1.3億円程度と記憶するが、逆に期間中は日本側に技術指導が義務づけられており、絶えず中国に出張指導、中国側の担当を日本に招待して工場での教育をした。中国での試作品が品質検査に合格しないと商標ブランドは製品に表示できないからこちらも必死で指導してその費用は膨大だからこれらを差し引いた収益はわずか数千万円と記憶。
4. わずかな対価支払で契約満了後は中国企業は自由に日本製品をそのままの形でロイアルティもなしに製造販売し放題。 このように中国人は気の長い性格で決して急がず、長い目で見て損得を考えるのです。
教訓:ライセンス生産終了後は他の日本企業同様、中国に現地生産会社を設立しましたが、これは当ブログにも再三書きました通り、日本経済の中国依存を大きくしてしまい、中国なしで日本が成り立たないとの弱みを中国に握らせる結果、尖閣で中国は強い態度に出てくる結果を招いたのです。
バカの1つ覚えみたいになんでも中国で生産したのは大失敗です。中国に進出企業が多い理由は日本語が通じることが大きいと思われます。つまり英語を使わずにすむからですが、これは中国人から見ると大変失礼に見えるはず。日本にいる中国人が中国語を話しても日本人は相手にしないでしょう。日本語を受け入れてくれる中国に甘えた結果が上記のとおり大変な仕返しになって帰ってきたことになります。
中国のアジアでの覇権拡大阻止のためには、中国依存を少なくするとともに、中国に儲けさせないとこです。儲けると軍備を増強しますから。
そのための対策
① 中国から引き上げる。他のアジアに代わりはいくらでも作れますが、ライセンスでも現地法人進出でも不利になったらいつでも引き揚げまたはライセンス中止できるよう、契約書に書き込むことが重要です。
② 中国進出を減らすには中国製品を買わないことです。高くても日本製または中国製以外を買いましょう。特に中国製は品質が悪くすぐ壊れる。私の買ったエアコンも中国製は送風機から水をまき散らすというとんでもないしろものです。高くても日本製の方が結局長持ちして得です。日本製を買えば日本での失業者を減らすことにも役立ち、一石二鳥です。
③中国以外に生産拠点を移すには英語を覚える必要がありますが、それには当ブログの「 とにかく英語を覚えよう」(とにかく英語を覚えよう)を参照ください 13.12.12投稿 13.12.14赤字改定