北勢線の廃駅、移動駅の跡地の続きです。

稗田前駅
昭和13年(1938)北勢電気鉄道の新駅として開業。
昭和19年(1944)戦争時の電力事情の悪化等により休止。
昭和44年(1969)廃止。

稗田前駅は、県道63号(星川西別所線)の西別所第一交差点を北に入った西別所3号踏切の北西側にありました。
この駅から南へ、桑部橋を介して朝日町へと繋がるルートができたのですが、戦争の影響を受け、僅か6年で休止することになりました。

 


稗田前駅跡

現時点で、地図などで稗田前駅が描かれたものを探せていません。
精々、昭和21年(1946)の空中写真で稗田前駅の場所(赤丸の部分)に、建物の様なものが見える程度です。



昭和21年4月6日  国土地理院

 



昭和20年(1945)頃の地図を見ると、稗田前駅から南へ向い、稗田の集落経由で桑部橋を渡って丘陵地を進み、朝日町の浄泉坊の所で東海道へ出る道があることが分かります。

 

現在、この道の桑部橋以南は整備されて県道66号と繋がり、桑部橋以北は大山田団地へ抜ける高架橋が工事中です。