隣に住んでるおじちゃんは人が良くて、話好きだ。
はて?
ご近所からはカズオさんって呼ばれてる。
ともさんがいると、よく話しかけたりしてあやしてくれたりもする。
そんなカズオさんが
つい最近も話しかけてきてくれた。
「おくさん!おくさんってさぁ、スケートの小平さんに似てるよね」って。
あの?!あの小平選手??
ゴールドメダリストの?
どの辺を言うてるんやろ?
そんな疑問をよそにカズオはどんどん話す。
「目のあたりとか、髪型とか顎らへんとか。昨日、妹と似てるよねって話してたんだよー。」
確かに髪も短いし、今は少し痩せてるから顎も若干しゅっとしてるけど、でも似てないと思う。
私が昔似てると言われたのは
が、ここに来てそんなこと言われるなんて初めてのことに面食らった。
でも、カズオはほんの数ヵ月前わたしにこう言ったのだ。
「おくさんさぁ、奥さんって渡る世間は。。。の幸楽の主人の姉妹に似てるよね」って。
どっち?!
多分、沢田雅美さん扮する久子のことだろうと思う。
ということは、、
小平選手=沢田雅美さん=私、となる。
でも、私のことを知る友人たちに聞いてもこの図式にはならない。
だけどカズオの頭のなかでは、この図式は成り立ってるようだ。彼にはそう見えるんだろう。
私は大人の対応として、
「ゴールドメダリストに似てるなんて光栄です❗じゃあ、私もスピードスケートしなきゃ、ですね」って答えといた。
この話をダンナくんに話したら、
「似てないけどなー。でも、スケーターとして活躍するならピタピタスパッツで移動しないとね。」と言われたが、もちろんそんなのお断りだ。
次は誰に似てるって言われるんだろうか。
楽しみなような不安なような。
隣のカズオ、まったく油断できない


