神奈川県の郷土料理といっても過言ではない、中華麺料理がある。
その名は
サンマーメン
サンマが中華麺の上にのっているのではない。
サンマーメンは漢字で生碼麺もしくは生馬麺と書く。
生の馬肉を具に使っているかって?
使っていません。
生碼とは生きのいい(新鮮な)具(碼)という意味で、碼の当て字に馬が使われたりするそうだ。
すなわち、馬とは具の意味という説だ。
また馬のような生気がつくという意味を表すという説もあるが、いずれにせよ定かではないらしい。
サンマーメンとはモヤシをメインにキャベツ、ニンジン、長ネギ、きくらげといった野菜類を中心にして豚肉もしくは叉焼、店舗によっては蒲鉾やなるとの細切りも加えて炒めて片栗粉でとろみを付けた餡を作って基本は細麺の醤油ラーメンの具としてのせたもの。
元々は横浜の南京街(現在の中華街)でまかない飯だったあんかけ焼きそばを日本人が大好きな汁そばにアレンジしたのが始まりとされている。
ちなみに、サンマーメンは東は多摩川、西は大井川までの中華麺文化だそうで、多摩川を遡って上流はどこまであることやら?
そのサンマーメンの発祥は横浜中華街の聘珍楼とも、伊勢佐木町の玉泉亭ともいわれており、各店舗のメニューにもその旨が記載されている。
その中のひとつ、玉泉亭へ。
大正7年創業の老舗中華料理店で、昭和20年代に伊勢佐木町に移転。
現在も庶民的な中華料理店を営んでいる。
氷龍の如く!北条氏康!

これが元祖サンマーメンのひとつ、玉泉亭のサンマーメンだ!
氷龍の如く!北条氏康!
モヤシ、キャベツ、きくらげ、ニンジン、長ネギ、豚肉を炒めた餡はごま油の風味が効いている。
豚骨、魚介(煮干)、昆布を使った出汁に醤油を使ったスープ。
中国料理店ならではの細麺。
片栗粉でとろみの付いた熱々の餡をスープに溶かして啜ると、片栗粉のでんぷん質からくる甘味が口の中に広がる。
この絶妙なバランスの味がするサンマーメンは神奈川県の、いや横浜の郷土料理として全国に堂々とアピールするべきだろう。
長崎がちゃんぽんなら、横浜はサンマーメンで…と。
玉泉亭のサンマーメンは特におススメだ。
発祥の店と言われているにもかかわらず、サンマーメン600円。
ちなみにラーメンは480円(2/1現在)だ。
麺料理はたくさんある。
もちろん、中華料理とご飯物の定食も庶民的な価格。
老舗中華料理店でありながら、庶民的な中華料理店。(今時、出前も受け付けているようだ。)
この玉泉亭は五つ★!

玉泉亭
横浜市中区伊勢佐木町5-127
営業時間11:30~20:00 火曜定休
045-251-5630
JR、横浜市営地下鉄関内駅より徒歩15分くらい
横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅より徒歩5分くらい