
いよいよ車を見に行こうということになった・・・!
見に行った場所は、某大手メーカーの中古車卸売り場だった・・・!
卸売り場だけあって、これからオークションに出品される車も多く
何百台も並んでいて、どの車から見ていいのか、迷うぐらいの大きさと数の多さだった・・・!
父と二人、いろいろな車を見て回った・・・
私が一人住まいをしてからは、普段はあまり口をきく事がなかったが
このときばかりは、ああでもない、こうでもないと
男同士二人で話しながら、楽しいひと時だった・・・・
私も嬉しかったが、父も嬉しそうだった・・・
この当時、父の商売は下降線を辿っていた・・・
車の免許や車代など捻出するのは並大抵ではなかったに違いない・・・
もともと厳格な父は、私を甘やかしたりしない・・・
ましてやそんな家計状況なのに、普段の父なら私を相手にもしないし
私も更々買って貰うなど、思ってもいなかった・・・
だが父は、そんなことは、おくびにも見せず
自分の出来うる限りのことを、息子の私にしてくれた・・・!
その『想い』が
父の嬉しそうな横顔を見たときに、私の胸に強く迫ってくるのだった・・・
もう車は何でもよかった・・・
父と二人で決めた車は、紺色のスカイラインだった・・・!
後に私は、車を何台も乗り換えたが
父に教えてもらった、どんなときでも愛する者への『想い』だけは
忘れずに生きていきたいと想う・・・