ピアノと不倫
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「家にもピアノがあるの、遊びにいらして」と声を掛けられれば、気安く何処にでも出掛けた。
タッチや音色の違いを感じ取り確かめたかった。その中で、お気に入りの彼女に出会った。
夫の留守の彼女の家、、
ある夕食時、珍しく父から話しかけてきた。
「近頃どこにいってるんだ。不倫の噂を耳にした、相手はお前、、くどくどとは言わない。相手に迷惑をかけるな。お前のことは信じてるが、世間とはそういうものだ。、、、
会社を辞め故郷に帰り、丸一年、朝から晩までピアノばっかり弾いていた私に、文句一つ愚痴さえ言わなかった父。
で、翌日から行くのを止めた、、、
どうして皆、分かってくれないのだろう、、、
音楽に言葉はいらない。
ただ弾く
ただ聞く
在るのは唯、それだけ

