●世界に誇る
戦争をしない
日本国憲法第9条


●憲法第9条の
大切さを伝えるため、
ブログに載せています。



●参考文献
「わたくしたちの憲法」
宮沢俊義
国分一太郎


有斐閣


◆「わたくしたちの憲法」
では、
日本国憲法第9条
について解説しています。

以下は、
「わたくしたちの憲法」
の中からの引用です。

(「わたくしたちの憲法」の文章を分かりやすくする
ために、私が漢字に直している部分があります)


●第2章
 戦争に負けたから、
負けおしみで言うのではない。

へこたれて、しょげて、
こう言うのでもない。

わたくしたちは、ただ、
心のしんそこから、
平和を望むだけなのだ。

地球の上に、争いの無い
日の一日も早く来ることを、わたくしたちは願っている。

そのために、戦争をしない国をつくろうとし、
軍隊のいない国をつくったのだ。


●日本国憲法
◆第2章
戦争の放棄

第9条
【戦争の放棄、軍備及び
交戦権の否認】
①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を
誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による
威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。


◆「わたくしたちの憲法」では、憲法第9条を
分かりやすい文章に書き
直しています。

第9条
わたくしたちは、まごころから、世界の平和をのぞんでいる。

それには、どうしても、
戦争をやめなければいけない。

だから、わたくしたちは、どんなことがあっても、
いつになっても、
よその国を軍隊の力で、
おどかしたり、戦争をしたりすることは、いっさい
やらないことを決心した。

そして、それを実行する
ために、わたくしたちは、
日本の国を、軍隊をもたない国にするのである。



--さけぶ声
--答える声
--みんなの声
--こえ、こえ、声


--戦争は、もうこりごりです。

--そうです。戦争は、まっぴらです。

--わたくしたちから、
父親をうばい、幼い乳飲み子から母親をうばい、
家を焼き学校を焼き、あわれなみなしごを出す戦争には反対です。

--そうです。田畑を荒らし、工場を焼き、食べ物をなくし、着物をうばう、
あのみじめな戦争には、
絶対、反対です。

--尊い人間の命をうばい、せっかく作り上げた
財産をうばう、あのむごたらしい戦争は、二度と再び繰り返してはなりません。

--そうです。繰り返してはなりません。

--外国の人を殺し、
傷つけ、その国土を荒らし、また、人間が築いた
文明をぶち壊し、
世界の進歩を遅らせる、
野蛮な戦争は、どうしても、無くさなければなりません。

--そうです。
一日も早く、それを無くして、
世界の人々が仲良く信じあって生きていくように
しなくてはなりません。

--そうです。戦争の無い地球を、戦争の知らない国々を、なんとかして作らなければなりません。

--それには、まず、
戦争は絶対にしないとの
気持ちをわたくしたち
日本人の心としなければなりません。

--そうです。
だから、わたくしたちは、軍国主義の考えを、
心から追い払いました。

--戦争をしかけては、
よその国の人々を困らせたわたくしたちの歴史を、
恥ずかしいことだと思っています。

武力を使って、おどした
くせに、
「戦争ではない、事変だ」
などと、ごまかしていた、わたくしたちの国の軍人や政治家たちを辞めさせることにしました。

--そして、どんなことがあっても、戦争はしないと決心しました。

--いつになっても、
戦うまいと決心しました。

--そうです。そうです。
わたくしたちは、
かたく決心したのです。

--たとい、よその国から攻められることがあっても、
自分では戦うまい、と決めたのです。

--世界の国々に先駆けて、いっさいの軍備をやめる、
つまり、陸・海・空の軍隊を置かないと決めたのは、そのためです。

--心に決心したことを、ほんとうに、実行するために、思いきって、このことを決めました。

--そうです。
一人だって軍人を置いてはなりません。

これからは、軍隊を持たぬことにした日本を、いつまでも、このままにしておきたいと思います。

--そうです。そうです。
こうしてこそ、わたくしたちは、
平和を好む国民に生まれ
変わったということを、
世界の人々に分かってもらうことができるでしょう。

--だが、わたくしたちの心を分かってもらうだけではいけません。

世界の人々ににも、わたくしたちと同じ気持ちになってもらいたいのです。

--そうです。
地球上の人類が、明るく
平和に生きることは、
誰しもの願いですし、
また尊い権利でもあるのですから、
わたくしたちの心は、
よく伝わっていくでしょう。

そして、わたくしたちの
希望は、きっと叶えられるでしょう。

--ぜひ、そうなってもらいたいと思います。

戦争をやめる決心をした、わたくしたちは、
世界の人々を信用するほかはありません。

--そうです。
世界の平和、国々の平和は、
お互いの国を大事にし、
ともに信じあうことから
生まれてくるのです。

--わたくしたちの国も、外国の人々の、平和を愛する心、正しさを愛する心に頼るよりほかはありません。

--そうです。
第二次大戦のあとにできた国際連合などは、元々、
そのための仕組みだと
思います。

戦争を無くすために、
世界の国々が、本気になってつくっている仕組みだと思います。

--そうです。
これからの戦争は、
原子爆弾や水素爆弾、
もっと恐ろしい核兵器が
出来て、
いっそう、むごたらしいものになるでしょう。

--ある人々は、
今度、戦争が起こったら、人類は全滅だと言っています。

--野蛮な時代に戻るばかりか、人類に希望は、
無くなるだろうと言っています。

--勝っても、勝ったことにはならないと言っています。

--負けたら、ますます、みじめなことになるでしょう。

--だから、世界中が
戦争には反対なんです。

--だから、世界中の人々が、平和を待ち望んでいるのです。

--だから、わたくしたちも、それに遅れてはなりません。

--そうです。
それに遅れないために、
戦争をしない国、
軍隊の無い国に
しようと決めたのです。


--どんなことがあっても、戦争のしない国、
いつまで経っても、軍隊の持たない国、
そういう国を、
この日本につくりましょう。

--つくりましょう。

--つくりましょう。

--いや、そういう世界、
そういう地球をつくりましょう。

--そうです。
つくりましょう。

--何事も戦争によってではなく、
話し合いで決めてゆく、
そういう人類の世界を、
つくりましょう。

--お互いの信じあいと、話し合いで。

--ほんとうに、つくりましょう。

--人間の美しい心と、
人間の正しい力で。

--つくりましょう。

--つくりましょう。


(以上、「わたくしたちの憲法」からの引用でした)





●9条改正、自衛隊明記「賛成」が51% 朝日新聞世論調査
7月18日 18:03


 朝日新聞社は16、17日に全国世論調査(電話)を実施した。岸田政権のもとで、憲法9条を改正し、自衛隊の存在を明記することへの賛否を尋ねたところ、「賛成」51%が「反対」33%を上回った。
 男性では、賛成59%が反対30%を上回ったが、女性では賛成44%、反対37%だった。年代別では、18〜29歳は賛成57%、反対33%と賛成が多めだったが、70歳以上では賛成50%、反対32%だった。安倍政権下でも同じ趣旨の質問をしているが、比較できる直近の2018年3月の全国世論調査(電話)では自衛隊の存在明記に「賛成」33%、「反対」51%だった。
 日本を攻撃しようとする外国のミサイル基地などに打撃を与える「反撃能力」を自衛隊が持つことへの賛否では、「賛成」50%、「反対」40%。防衛費については「今のままがよい」が46%で、「増やす方がよい」34%を上回った。
 岸田文雄首相に一番力を入れてほしい政策を5択で尋ねると、「物価対策」が30%で一番多く、「社会保障」23%、「景気・雇用」22%、「外交・安全保障」15%と続き、「憲法改正」は6%だった。
 今回の参院選で、自民、公明の与党と、国会での改憲論議に積極的な維新や国民民主の獲得した議席を合わせると、改憲の国会発議に必要な3分の2以上となったことについて「よかった」は53%、「よくなかった」29%を上回った。
 男性の58%が「よかった」と回答したが、女性は49%。年代別では40代の「よかった」61%に対し、70歳以上では44%にとどまった。
 また、自民が単独で改選過半数を確保したことについて「よかった」49%、「よくなかった」38%。自民と公明の与党が過半数を大きく超える議席を獲得した理由について聞いたところ、「野党に期待できない」が64%、「自公連立政権が評価」が21%だった。
 岸田内閣の支持率は57%(前回5月調査は59%)、不支持率25%(同26%)で、横ばいだった。

 調査方法 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、16、17の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1019世帯から538人(回答率53%)、携帯は有権者につながった1992件のうち797人(同40%)、計1335人の有効回答を得た。
■朝日新聞社
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