●諸外国に対して
日本のPCR検査件数が
非常に少ない実態が
これです。

日本は、お役所仕事ですね。




【独占入手】
患者に隠されるPCR検査
「3条件」とは?
現役医師が告白
「コロナ野放し」の実態

4月13日
 
 森三中の黒沢かずこさん、「報道ステーション」(テレビ朝日系)の富川悠太アナウンサーの
感染が確認されるなど
拡大の一途をたどる新型コロナウイルス禍。

これまで感染の有無を調べる
PCR検査が

ごく一部の人にしか実施されていないことが

当初から指摘され、
多くの議論を巻き起こしてきた。

週刊朝日はPCR検査の件数が絞られている「動かぬ証拠」と言える文書を入手した。

 
 その文書は
<かかりつけ医の外来診断手順(初診例)>
というタイトルが入ったもの。

3月26日の日付で、
新型コロナウイルスに感染した疑いを持って病院を訪れた初診の患者が

病院の紹介を受け、新型コロナ外来でPCR検査を受けるまでの道のりが
フローチャートで示されている。

本誌にこの資料を提供した
内科医がこう解説する。

 
「これは東京都の医師会から都内の開業医に配られた文書です。

チャートは、
PCR検査を受けさせる対象を
『絞り込む』ためのものに
ほかなりません」
 
 
 4月6日にPCR検査が公的医療保険の適用対象となり、
全国に869カ所ある
「帰国者・接触者外来」の
医師の判断で
保健所を通さず受けられるようになった。

だが、
一般の「かかりつけ医」などは
相変わらず保健所の判断を
仰ぐしかないのが実状。

この文書は
そのための判断基準として
配布されたもののようだ。
 
 チャートを一見するだけでも
「すごろく」のように
長く複雑な道のりを辿らなければならないことが見て取れる。

<発熱37・5度以上>や
<倦怠感>といった条件は
厚生労働省のホームページなどでも
示されている目安の通りだが、

それ以外に
<呼吸苦、頻呼吸>
<聴診にてラ音捻髪音>
といった
肺炎の疑いを示す兆候があった場合、

血液検査や胸部X線検査が行われることがわかる。
 
 こうした手続きの末、
症状が4日以上改善しない場合などに
新型コロナ外来でPCR検査を
受けることになる。

いわばこのチャートの
「ゴール」なのだが、
そこに立ちふさがるのが
次の「3条件」だ。
 
<37・5度↑>/
<SPO2<93%>/
<肺炎像+>
 
 つまり、37・5度以上の発熱があり、

かつ胸部X線検査で肺炎の像が認められる患者で、
SpO2が93%以下の者が

PCR検査を受けられることになる。

SpO2とは動脈血酸素飽和度のことで、
血中に取り込まれた酸素が
赤血球と結合している割合。

これが93%ということは
何を意味するのか。

前出の内科医は
憤りつつこう語る。
 
「私たちは通常98%くらいの酸素飽和度で生きています。

93%というのは
ゼーゼーハーハーいって
死にそうなくらい
苦しい状態です」
 
 つまり、
この基準では

かなり危険な状態まで
症状が悪化しないと、
PCR検査を受けられない
ことになる。
 
「3条件すべてを満たさないと検査を受けられないなら

ほとんどの人は
対象外で、

条件を満たす頃には
『手遅れ』の恐れもある。

これほど厳しい条件を
医療従事者に示しながら
一般市民には
アナウンスしていない。

これでは
“ダブルスタンダード”です」
 
「絞り込み」は、
東京以外でも
行われているようだ。

4月10日、さいたま市保健所の所長が報道陣の取材に対し、

PCR検査の実施基準を厳しくし
件数を抑えていることを
明かした。

現役医師が激白した
恐るべき医療崩壊の
実態とは――。

 
4月14日に発売される週刊朝日(4月24日号)で詳報している。
 
 (本誌 亀井洋志)
 
※週刊朝日
2020年4月24日号より抜粋

 
 
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