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●中村敦夫「避けられない問題」
反原発テーマの朗読劇が反響

日刊ゲンダイDIGITAL
 [6/11 09:26]

朗読劇「線量計が鳴る」で原発に疑問を投げかける
(提供写真)

俳優、中村敦夫(77)が

各地で上演している
朗読劇「線量計が鳴る」が大反響を呼んでいる。

どこも立ち見ができる盛況で、口コミで全国に広がっているのだ。

テーマは原発廃止。

福島第1原発事故以降、
原発に疑問を投げかけ、

政府や電力業界にも手厳しい意見をぶつけている。

中村の代表作は時代劇「木枯し紋次郎」。

「あっしにはかかわりねえこって」のクールな
せりふはあまりにも有名だが、

あえて反原発にかかわり続ける本音を聞いた。

「私くらいの年(77歳)になると

毎日、戦場を散歩しているようなものです。

いつ、どこから、弾が飛んでくるかわからない。

寿命には必然性がないからです。

となると、今やっている仕事が最後のライフワークになる可能性が十分ある。

ならば、抱えているテーマの数々に優先順位をつけ、

もっとも重要と思われるものと格闘すべきです。

私にとって、表現者として避けられない問題は
『原発事故』でした。

人生の晩年に遭遇したこのテーマは『戦争』と
同じようなものです。

何をどう描くか?

3年余の苦闘の末、

朗読劇『線量計が鳴る』を書き上げ、

全国上演を目指して歩き始めました。

この朗読劇は元原発技師だった老人の独白という形で進みます。

老人は原発の闇を暴き、業界を追放された。

その経過を語ることによって、

原発の技術的、経済的な合理性の欠如、

生命環境の危機が浮かび上がります」