NHK-BSプレミアムで、
NHK朝の連続テレビ小説
「こころ」が
再放送されています。

私(ロクハン)は
「こころ」の本放送は
見ていないので、

このBSでの再放送を見るのが初めてです。


この「こころ」は、
「池中玄太80キロ」と

逆のパターンですね。

つまり
「池中玄太80キロ」は、
他人の父親と子どもたちの物語。

「こころ」は、
他人の母親と子どもたちの物語。

この「こころ」は、
視聴率が高かったそうですが、

枷(かせ)が、
キツい枷だと、視聴率は高くなるでしょう。

ドラマは、
障害を乗り越える「枷」がなければ、ドラマは
成立しません。

つまり、
「池中玄太80キロ」の
枷は、

3人の娘たち
絵里(杉田かおる)
未来(有馬加奈子)
弥子(安孫子里香)

の母親(丘みつ子)が、
池中玄太(西田敏行)と
再婚する。

しかし、母親は、すぐに病気で亡くなってしまう。

3人の娘たちは、
他人の玄太と一緒に暮らさなければいけなくなる。


「こころ」の枷は、
倖(黒川智花)
優太(広田亮平)

母親と離婚した父親
朝倉優作(仲村トオル)
が、
こころ(中越典子)
と再婚する。

しかし、優作は、新潟の冬山で遭難して亡くなってしまう。

倖と優太は、
まだ若い他人の母親の
こころ(中越典子)と暮らさなければいけなくなる。

こころ(中越典子)が、
中学生の娘と小学1年生の息子を育てながら、

実家の鰻屋の若女将の
見習いになる、

という物語なら、
視聴率は高くなるでしょう。

苦労して障害を乗り越える物語ならキツい「枷」になります。

ただ、この「こころ」の毎回、最後のナレーションは、おばあちゃん役の岸惠子さんですが、

このナレーションは、
「べっぴんさん」の
ナレーションと同じで、

ただ、ドラマの解説を
しているだけです。

「ごちそうさん」の
吉行和子さんや

「ひよっこ」の
増田明美さんの

ような、親しみのある
ナレーションではありません。


「こころ」の脚本は、
青柳祐美子氏です。

「ごちそうさん」
「花子とアン」
「マッサン」
「あさが来た」
「とと姉ちゃん」

が高視聴率だったのは、
コミカルなシーンがあったからです。

(「あまちゃん」は、
パロディ脚本で、全てがコミカルなシーンだったのです)

「べっぴんさん」には、コミカルなシーンは、
全くありません。

「ひよっこ」は、
脚本は岡田惠和氏ですが、
なんか、画面を早回し
して、無理やりコミカルなシーンを作っているような気がします。

青天目澄子(なばためすみこ)(松本穂香)
をコミカルなキャラクターにしていますが、

なんか、これも、ちょっと無理があるような感じです。

岡田惠和氏といえば、
「イグアナの娘」
「君の手がささやいている」
など、やさしいドラマの脚本を書きますが、
コミカルなシーンは無いですね。

「こころ」には、
コミカルなシーンは
ありません。


ところで「こころ」の
倖役の黒川智花さんは、

この時、14歳(ドラマの
途中で15歳になる)で、

ドラマの役でも、本当に中学3年生でした。

この1年後、黒川智花さんは、
「3年B組金八先生」
第7シリーズで、生徒役で出演します。

CS放送TBSチャンネル2で放送していた、
「3年B組金八先生」
第7シリーズ
を見ていて、

黒川智花さんは、大人の雰囲気です。

でも「こころ」での
黒川智花さんは、
まだ子供です。

と思っていましたが、

「3年B組金八先生」
第7シリーズに出演した時は、16歳だったのですね。

16歳だから、大人の雰囲気だったのですね。

「3年B組金八先生」
には、

川上麻衣子さんは、
14歳で15歳の役をやって、

黒川智花さんは、
16歳で15歳の役を
やっていたのですね。



「池中玄太80キロ」が
高視聴率だったのは、

池中玄太(西田敏行)と
編集長の楠(長門裕之)の
無駄なケンカ越しのセリフのやり取りと、

暁子役の坂口良子さんの啖呵(たんか)を切るような、威勢のいいセリフの言い回しの女性を演じたからでしょう。

「池中玄太80キロ」の
第1シリーズは、1980年だったから、

坂口良子さんは、まだ、
24歳だったのですね。

最後の
「池中玄太83キロ」は、
1992年だから、12年経っているのですね。

最初の
「池中玄太80キロ」パート1は、

お試しドラマだったので、1クールの13回だけの放送でした。

しかし、このパート1が人気だったので、

1年後「池中玄太80キロ」パート2が放送され、

これは2クールの21回
放送でした。

この「パート2」から
主題歌が
「もしもピアノが弾けたなら」
になったのです。

杉田かおるさんの
「鳥の詩」もパート2からです。

●「池中玄太80キロ」
パート1
1980年4月5日~6月28日
13回

●「池中玄太80キロ」
パート2
1981年4月4日~8月29日
21回

●「池中玄太80キロ」
ビッグスペシャル
1982年4月3日

●「池中玄太80キロ」
スペシャル
1986年10月11日

●「池中玄太80キロ」
パート3
1989年4月8日~5日6日
4回

●「池中玄太83キロ」
さよならスペシャル
1992年10月6日