●安倍応援団が“森友学園“疑惑封じ!
NHKは予算委員会を中継せず、田崎史郎は『ひるおび!』で露骨な安倍擁護

リテラ /
2017年2月27日 20時29分

 本日も国会で学校法人森友学園との関係を追及された安倍首相。

疑惑を晴らしたいのであれば

本格的な調査の指示をはっきりすればいいのに、

その答弁は「印象操作だ!」「レッテル貼りだ!」の一辺倒。

逆に怪しさは増していくばかりだ。

 しかし、その怪しさを

覆い隠そうとするのが
メディアだ。

きょうはなぜか国会の模様がテレビで中継されなかった。

しかも、きょうの衆院予算委員会は、

予算の締めくくり質疑の日。

2015年も2016年も衆院予算委の締めくくり質疑の模様を

NHKは中継しているが、

過去最大となる約97兆円の新年度予算が採決されるきょう、

NHKは中継をおこなわなかったのである。

 もちろん、NHKが中継しなかったのには理由がある。

事実、本日質疑に立った共産党の高橋千鶴子議員は

Twitterで「TV中継を与党が拒否した」と述べているのだ。

先週17日の答弁で安倍首相は

「まるで私が関与しているかのごとく、ずーっとそういうイメージ操作を予算委員会のテレビ付き質問を使って延々繰り返している!」

とがなり立てたが、

今度はテレビ中継をシャットアウトしてしまったのだ。

 だが、問題はNHKの忖度体質のほうだろう。

実際、NHKはこの森友学園問題をニュースで取り上げても、

「『総理も昭恵夫人も学校設置認可や国有地売却に一切関与していない』と述べた」だの

「麻生財務相は『適正な手続きで処分をおこなったと承知している』と述べた」だのと、

国会での一方的な答弁を紹介して

問題を小さく扱ってきたからだ。

 しかし、その一方で、民放の風向きは変わりつつある。

とくに全国ネットでは、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)と

『白熱ライブ ビビット』(TBS)を除いて

ほぼ沈黙してきたワイドショーも、

きょうになって森友学園問題の追及を開始。

『とくダネ!』
『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)、

『ひるおび!』(TBS)、
『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)が

それぞれ問題を取り上げた。

 だが、番組によっても温度差があった。

たとえば『グッディ!』では

国有地の不当取引とともに塚本幼稚園の教育内容にも踏み込み、

運動会の選手宣誓で園児が「安倍首相ガンバレ! 安保法制国会通過よかったです!」と言わされ、

保護者に対して憲法改正賛同の署名をおこなっていたことも伝えたが、

『ひるおび!』ではこういった塚本幼稚園における

異常な教育方針や虐待問題、差別体質へのアプローチはまったくなかった。

 そして、とくに醜かったのは、

同番組にコメンテーターとして出演した田崎史郎・時事通信社特別解説委員だ。

 他のコメンテーターたちから森友学園に対する国有地売却は「異例すぎる」と声があがるなかで、

田崎は「理事長の個性の問題もある」などと言い、
「総理と昭恵夫人がどれくらい悪いかって問題と、あの、理事長さんってどういう方なのかな?って疑問と両方あるんですよ。

どっちかっていうと理事長はどういう方だろうなって関心もちますよね」

と籠池泰典理事長に問題を

転嫁しようと必死になった。

 こうした田崎に対し、

政治評論家の伊藤惇夫は

「安倍総理と夫人が関与しているようにまわりから見えたのは事実」

「(取引に夫妻が)影響を与えたのなら倫理的な責任がある」

と追及すると、すかさず田崎はこう言った。

「総理大臣となりますと利用してやろうという人はいっぱい集まってくるわけですね。

総理やご夫人が知らないあいだにおこなわれている場合もあるんで」

 何を馬鹿な。

「知らないあいだに」
利用されたのではなく、

実際に昭恵夫人は

何度も塚本幼稚園を訪れて

感銘を受け、その結果、

名誉校長に就任したし、

安倍首相も一度は講演会を引き受け、

国会でも
「私の考え方に非常に共鳴している方」

「妻から森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いている」

と話していたではないか。

だが、田崎は
「夫人はホームページに利用された」
「名誉校長というのはまだ決まっていないわけで」
「すべて結びつけるのはね、はたして正しいのかなと思いますね」

などと

最後まで

安倍首相を露骨に

庇い続けたのだった。

 実際、他の報道番組では森友学園を取り上げてきたTBSにあって、

『ひるおび!』がきょうのきょうまで森友学園問題を報じなかったのも、

田崎の意見に引き擦られてきた結果だと番組関係者は言う。

「ずっと田崎さんが『こんな話は取り上げる必要はないですよ』と主張してきて、

制作サイドもそういう空気になっていたんですが、

"森友学園をやると数字がいいらしい"ということがわかってやることになった。

そのかわりに、田崎さんに露骨に擁護させたということでしょう」

 NHKはこれからも問題の広がりを封じ込めようとするだろうし、

田崎のような御用ジャーナリストが

問題の矮小化に必死になるだろう。

今後、疑惑が明らかになるかどうかは、

そうした応援団の妨害を超えて、

メディアや野党が

さらに厳しい追及をできるか、にかかっている。

(編集部)




●ふざけるな! 森友学園問題の最中に安倍首相が

官邸担当記者を集め、赤坂飯店で馴れ合い会食!
疑惑追及封じか

リテラ /
2017年2月27日 23時44分

 あまりにも露骨すぎて開いた口が塞がらない。

既報の通り、安倍首相はきょうの衆院予算委員会のNHK中継を「拒否」したが、

今夜、今度は内閣記者クラブのキャップたちと

赤坂の高級中華料理店・赤坂飯店でオフレコ懇談会を開いた。

 この赤坂飯店での「オフ懇」は、

第二次安倍政権発足以来、恒例というべきものとなっているが、

その目的が

"報道への恫喝"

であることは

疑いようもない。

 これまで安倍首相は記者クラブのキャップたちとの会食のみならず、

メディアの幹部クラスの人間たちとも頻繁に会食を重ねてきたが、

それとともに完全に

メディアは手懐けられ、

政権に

厳しい報道を

おこなえなくなってしまった。

その結果、

マスコミが権力の監視

という使命を

放り出したことで、

特定秘密保護法や安保法制といった

危険法案は次々と通過し、

審議も不十分なまま

強行採決されていったのだ。

 そして今回の会食の目的が何であるかは、

全国民がはっきりとわかるはずだ。

いまや森友学園の国有地売却問題は国民の関心事となり、

ANNの世論調査でも83%の人が「国会で事実をはっきりさせる必要がある」と回答。

とくにテレビでは、きょうになって

ほとんどすべてのワイドショーが

重い腰を上げ、疑惑を取り上げた。

安倍首相が森友学園問題の報道について

クギを刺したのは疑いようもない。

「オフレコと言えども、

記者たちは今晩、

安倍首相が何を発言したかを

上層部に報告をします。

報告を受けた上層部が

首相の意向を

汲み取り、

"自主規制"を

はじめるんです」
(大手新聞社記者)

 はたして、新聞やテレビといったメディアは

安倍首相の意向によって、

国民の関心が高まるなかで森友学園の疑惑追及の

手を緩めるのか。

何度も繰り返してきた

愚行を、

メディアはまた繰り返すのだろうか。

(編集部)